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ハッチ、衝撃発言


「優香と距離を置きたい」


 それは昼休みのこと。親友が神妙な顔をしてそう呟いたので、思わずおれは箸を落としてしまった。


「えっ、ハッチどーしたん!? 喧嘩? 東雲さんって、おまえの幼馴染だよな」


 おれとハッチ(および、東雲さん)が出会ったは中学の時だが、ハッチと東雲さんはもっと付き合いが長い。なにせ家がお隣同士だ。


 東雲さんは毎日ハッチと登下校している。最初は付き合っているのかと思ったが、ふたりとも全力で否定してくるので、一応はそうではないってことにしてやっている。「お隣さんだから、仕方なくよ!」が東雲さんの決め台詞……もとい、口癖である。もちろん顔が真っ赤なので仕方なくないのはバレバレなのだ。


 美人でおっぱいがでかくて文武両道でおっぱいがでかくて一途で、おまけにおっぱいがでかい幼馴染……うらやましいぜちくしょう。


 閑話休題。


「まーでも、高校入学早々に喧嘩しても楽しくねーじゃん?」


「ああ、喧嘩したわけじゃないんだ。ただ、ちょうどいいタイミングだと思って」


 タイミング? 何の? とおれが聞きかけたその時。


「やっと見つけたわよ千明! さっさと購買に付き合いなさい!!」


 噂をすればなんとやら、突風の如く現れた東雲さんがハッチを連れ去っていった。おれはぽかんとしたまま、「翔太郎〜!」と情けない悲鳴をあげながら引きずられてゆくハッチを見送った。このままぼっち飯コースである。

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