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群青の走馬灯、これにて参拾回目。  作者: 水星の讃美歌
4/4

???

ネタがおもいつかないのでやめようと思います。


暇でどうしょうもなかったらこようとおもいます。

授業が開始してコンマ1秒の早さで彼は寝た。コトン、と机に額をつけた体制で授業終了まで。正直、ここまで来ると尊敬の目を向け「師匠!」と慕いたくなってしまう程だ。翠師匠…あなたは偉大だ。


* * *


帰宅時、いつもの様に華妃と並んで帰ろうとすると、後ろから2人を呼び止める声が聞こえた。ふりかえってみると、そこにはよく見慣れた人物が立っていた。

冬間仁。華妃の兄にあたる人物だ。

しかし、性格が似ている箇所があるものの、見た目に関しては言われなければ兄妹だと分からないほど面影がないように紅は思えた。

「悪いが邪魔するぜ。」

いつもの軽そうな声でそう断って、紅の隣に入った。

彼は陽気な性格や面白さ、人柄の良さで人気だ。普段は周りの生徒との関わりを大事にしているが、心を許した紅の前では弱音ばかり吐く。

「最近、部活に顔出さねぇから。何か患ったのかと思ってた。」

実は最近、紅は所属している軽音部に顔を出さずにいた。

仁はその軽音部の先輩で、ベース担当。ちなみに紅はギター担当だ。たまに人数が足りなかった時にギターボーカルを担当する。

「あぁ。ちょっと最近忙しくて。」

サボリを誤魔化すのに定番な言葉をかえした。

というのも、ここ最近調子が何故か悪いのだ。いわゆるスランプ、というものだろうか。家の地下倉庫の一角を練習スペースにしているため、そこである程度状況を見てから部室に出向こうと考えていた。ギターの上達はスランプと隣り合わせともよく言うし。

それでも、不安だった。このまま克服出来なかったらどうしよう、と。

___俺の取り柄はこれだけだから、ギターすら出来なくなった俺を仁先輩は失望するかも。

彼がそんなことで人を追放するような人ではないとは充分承知の上で、もう1人の自分が大きな不安を抱えて離さない。そんな弱さを兼ね備えた自分のせいで尊敬している先輩に嘘をついてしまっていることに、顔には出さないが罪悪感を感じる。

「そうか、また私情が落ち着いた頃に顔出せな!他のやつらもまってるぜ。」

そんな嘘にも気づかずに、仁は微笑んだ。

「俺もだけどよ、皆、紅いなくて心配してたんだ。また前みたいに事故に巻き込まれたんじゃないかって。」

「え?」

「あ、何でもねぇ!お前じゃなかったわそれ。」

仁の発言に気になるところだが、あまり深く掘り下げるべきではないと判断したので聞かなかったことにした。

「すみません。じゃあ、一段落ついたら行くって伝えてください。」

「おぅ、把握した。」

軽く敬礼すると、視線を華妃に移して一言。

「あ、お前いたんだ。」

すると華妃は一瞬驚いたような表情をしたが、すぐに「嫌だなぁ、いたじゃん。」と、笑顔で返してみせた。

この兄妹はどこまでも笑顔が似合う。

紅は、そう改めて思った。


今まではあぁそうなんだって内容だったと思いますが、今回読んでくださった方はどういうことだろう?と疑問に思う文があったのではないでしょうか?それでいいんですよ。


No.3 冬間(とうま) 華妃(はなび)

なんでも笑って許せる系女子。ふわふわしてる。優しい。

桃色のボブヘアに前髪はぱっつん。花の髪飾りと紅とお揃いの髪飾りをつけている。澄んだブルーアイ。仁とは兄妹(?)


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