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群青の走馬灯、これにて参拾回目。  作者: 水星の讃美歌
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3.黄緑

教室には大体の生徒が席に着いていた。朝起きたのが遅かったため、登校も遅れたのだ。それでも待ち合わせ場所で待っていてくれていたと思うと自分の彼女を心底誇りに思わざるをえない。

そんなことを考えながらドアの前でぼーっとしている間に、華妃は既に自席である壁際の席に座っていた。目が合うと、不思議そうな顔をして「席につかないの?」とその場で聞いてきたので、我に返り紅も自席へと移動する。紅の席は華妃とは正反対の窓際で、後ろから4番目だ。

紅が席に着くや否や、前の席の生徒がゆっくりと後ろを向いた。

「今日遅かったね。いつもは3番目位に着いてるのに。」

そう話しかけてきたのは紅の小学生からの親友、西黄翠だ。

彼は長めなまつ毛に綺麗なイエローアイをしていて、いつも左目を眼帯で覆っている。翠曰く、角膜が剥がれたのがトラウマで、左目に2度と光を当てないと決めたらしい。案外臆病なのだ。

というのも、翠は普段は紅と華妃と会話を交わすこと以外「寝る」という行動しかしない。下手しなくても、紅よりマイペースでスローペースだ。それでいても常時こちらが眠たくなる様な声、話し方、顔。自分も彼と関わっていなかったらもう少し活気のある男子だったのでは、と紅は常に思う。それでも紅が翠と長年付き合い続けているのはやはりこういう性格が合っているのだろう。華妃とでも同じことが言える。

「あぁ、少し寝坊した。」

紅が応答すると、翠は「らしくないじゃん」と言って前に向き直ったっきりずっと固まってしまった。

_これはまた、翠さん。目を開けたままねてるな。

長い付き合いもあってか、翠の行動パターンは後ろにいても簡単に予測できた。

授業中いつも寝てる曲して成績は何故かトップ10に入ってしまうので、教師も最近見て見ぬふりを決め込んでいた。入学した頃はよく怒られてたものだ。それでも懲りずに寝続けた彼を一部の人は眠りの勇者と呼ぶ。全くその通りだろう。


すると、予鈴のチャイムがなった。

あと10分で授業が始まる。一時限目は文法だった。


No.2 西黄(にしき) (みどり)


髪色は黄緑で黄色い目をしている。左目には眼帯をしている。

紅のめんどくさがりに磨きをかけたかんじ。普段大体寝ている。全てにおいて無気力。

ずっと寝てるのにいつも眠そう。

紅とは小学校からの親友。

ちなみに左目はもう完治しているらしいが、外すのが怖いらしい。

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