1.第三者の無駄な後悔
最初で、しかも初投稿なので、至らぬ点もあると思うし、興味もわかないかもしれませんけど、これから面白くなるように頑張ります。
喉が焼けそうな不快感に思わず咽返る。
とある不幸な青年はゆっくり身体を起こした。薄ら眼を開けても閉じても、視界には微塵の光すら視えてくれない。
ずっと真っ暗。朝かも昼かも夜かもわからない。
蹌踉めく体躯に鞭を入れるように、半ば強引に何とか立ち上がるが、周りに一向に変化はみえないままだ。
_此処は何処だ、ととりあえず疑問を抱くものの、焦げた喉と異様に疲れている身体の所為でそれを口に出して問うことも、助けを求める事さえ気が滅入ってしまっていた。
只、身体の状態よりもこの不変過ぎる状況の方が大きな要因だろう。
何もないと充分承知で青年は辺りを見渡す。
異臭が漂うわけでも、音が聞こえるわけでも、何かが見えるわけでもない、不思議な場所。
ふと、まばたきをする。何かがすぐ目の前を通ったかのように、風が吹いたのだ。それが合図かと言うように、どこからか声が響いた。
青年は急な変化に対応出来ず、脚をもつらせてその場に尻もちをついた。一瞬目を見開き、条件反射で後ろを振り向く。姿こそ見えないが、案の定視線の先から声が聞こえたのが闇の中でもわかった。その声の主は青年に何かを告げた。しかし、彼にはノイズがかかったように聞こえて肝心の内容が入ってこない。
___この声さえ聞き取れりゃ、何か変わっていたのだろうか。普通すぎる日常が、これから起きる奇妙な出来事に壊されることもなかったのだろうか。でも結局、何回やり直したところで悪いのはこの“俺”だということに変わりないのだろう。
to be continued…
今回は出だし部分です。本編にはまだ入ってないと思ってください。
登場人物は約七人です。
それぞれのキャラの良さをを引き立てられるよう、頑張って書いていきたいと思います。今度ともよろしくお願いします。