表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幻と真実  作者: シヲ
8/37

存在しない者


「おい、大丈夫か?少し休む?」


リオが心配な顔をして尋ねてくる。


心配性だな・・・・いや、過保護なのかな?


「心配後無用。大丈夫だから先に進むよ。」


「・・・・・ま、そう言うんならいいけど。」



そして進みだす。これから起こる事も知らずに・・・・―――




「ここだな。」


そこはそれなりに広い応接間だった。


ここにどんな七不思議があるというのか。



「あ、ナゼン、そこ危ないから隅っこの方にいろ。」


はいはい、といいながらドアの方に向った。


リオは僕の反対側に位置する机の上で何かしている。


すると10分もかからない内に変化が起こった。


ガガガガと音を鳴らしながら、部屋の真ん中の床の部分が割れた。


そこから地下に繋がるであろう階段が下に続いていた。



最後にガタンと音をたてて完全に拓いた。


「へ〜隠し通路ってやつ?」


「ん〜まぁそんなとこか。」



カツンと靴の音を鳴らせながら降りてゆく。


中は真っ暗でよく周りが見えない。



「そういえばさぁ、今どんな七不思議を解決しようとしてるの?」


「あれ、言ってなかったか?ほらお前も知ってるだろ?”十三日の金曜日は必ずどこかで人が居なくなる”ってやつ。あれだ、あれ。」


「は!?あのいくら探しても見つからなかったやつ?で?」


「ああ、実はあれ”居なくなる”んじゃ無くて、もとから”居ない”んだ。」


「・・・・・・・どういう意味?」


「そのまんま。つまりこの街には本当は”存在しない”奴等が居るって事だ。知ってるだろ?昔起きた怪奇事件。アレの名残だ。で、そいつらが”ある機械”でその十三日の金曜日に消されていくんだ。」


「つまり、僕たちの中に存在してない奴等が紛れ込んでると、」


「まぁな、でも実際そいつらにも自覚は無いからな、・・・もしかしたら俺たちどっちかも存在しないのかもしれない。」


おー怖。僕もしかしたら人間じゃないかもって?冗談じゃない。


・・・・まさかね?


「くすっ、ほら行くぞ。」



進んでく。やっと下に着いた。


そこには、暗闇の中に無数の小さな青や赤、緑などの光が規則正しく並んでいた。


よく見るとそこに大きな機械があった。




なんだ?この胸騒ぎは・・・・。


なんでこんなにも悲しい?




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ