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幻と真実  作者: シヲ
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身代わり

「じゃあさっそく行きますか〜。」



さっきは大変だった


何せウジナの服を買いに店まで行った、まぁ、そこまでは良いとしよう

だが問題はこの後だ

僕はもう見慣れているから血なんて別に何でもない、が、

他の正常な人間は血が慣れてないらしく、墓穴を掘ったと言う訳だ


うまく誤魔化したけどね、あの店長はしつこかった


それなりにいい服が見つかってお会計を済ましてるウジナを覗いてみると

なんと金額がかる〜く2万ロキ(約4万)もかかっていた

びっくり、やっぱり女という性別の人間はよく分からない・・・・・・・・




「ねぇ、考えてみたんだけど、さっきの男はバーの事知ってたでしょ?だから、そんな珍しいとこじゃないかもって・・・・・・・・」


「あぁ、今僕も考えていたトコ。まぁ、一応その辺のやつらに聞いてみるか・・・・・。」



適当に、いかにも裏の事情知ってます的な人種を探す

そこに柄の悪い大柄体系の男を発見した


「あの〜すみません。この辺で田中のキッチンが何処にあるか知ってますか?」


僕は少し控えめに、なお、活気に

沈黙で返されるのは悲しいので


「あ゛ぁ?何だてめーら、名を名乗れ名を。」


「あ、すみません。僕の名前はナゼンです。」


「私はウジナです。すみません、この辺りで田中のキッチンは何処にありますか?」



一通り(男以外)の自己紹介を終え、再び質問を戻す

別に男の名前は興味も何も無いのでスルー


「おぃおぃ、人の話は聞けよな?俺は”タカナシ 海斗”だ。田中のキッチンについては行く目的を教えてもらわないと言えん。」


「目的・・・・・・そうですね、知り合いがそこに居る・・・・・、じゃ駄目ですか?」


「ふむ、まぁ、いいか。田中のキッチンはそこの道真っ直ぐ行ったとこの突き当りを左に行って森に入る、そこから真っ直ぐ行けばいつかはつくはずだろう。」



見かけによらないとはこの事を言うのだろう

この親切な男はそう告げるとさっさと歩いていってしまった


「タカナシ、ね。覚えておくか・・・・。」


「さ、いこ。忘れないうちにね。」


どんどん進んでいく、そこは森

木々の間から太陽の光がこぼれ、突然視界が開ける


そこには、地下に繋がるであろう道

それを降りていくとやっとバーを見つける



「あ!ハヤレさん!」


中には、バーの席で1人、マスターとワインを飲んでるハヤレの姿がある


「ハヤレ・・・・・」


一瞬ウジナがつぶやく、

その突如、ハヤレがこっちにきづいた


「おやおや、ナゼン君・・・と、それにウジナさんですか。」


この人がハヤレさん。

僕の中の親鳥であり

餌である



「久しぶり、僕の噂は聞いてるよね?」


「ん?ああ、もちろん、色々やってるみたいですね?」


「はは、まあね。あ、今日はちょっとお願いがあってきたんだけど・・・・。」


そこで一息おく、

ハヤレさんはなんですか?と聞いてくる



「実は、体質者ランクC患者死亡者リストが欲しいんだけど・・・持ってる?」


「あぁ、持っていますよ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っと、あった。はい、どうぞ。」


「有り難う」



ハヤレさんはこういう事する時、何も聞いてこない。

これにはとても助かる。

それほどこの世界のが分かる人間だという事だ



「・・・・・ハヤレ、聞きたいことがあるのだけれど、」



それまで口を開かなかったウジナが質問をする


「ん?やぁ、ウジナも久しぶりですね。聞きたい事とは?」


「・・・・・私・・・ううん、私とナゼンが何なのか教えて。」



何を言ってるんだ?僕は僕じゃないのか?

意味が分からなく黙って聞いているとハヤレが話し出した



「・・・・・・それで、君達は後悔はしませんか?この話を聞いて」


「しないよ。できないもん」


「何だか良く分かんないけど、今の僕は感情がそんな無いから大丈夫だと思うよ?」



ハヤレは一旦目を閉じ、また開く


事の話を進める



「まず君達は”神と魔に選ばれしもの”それは分かりますね?」


2人同時に頷く


「そう、選ばれしものはそれぞれ仕事があるのです。それは計7つ、1人1つの仕事をこなす」



「え?じゃぁ、私たちみたいなのがあと5人もいるの?」


「はい、ウジナさん、あなたの仕事は”可能性”です。そしてナゼン君は”名前”です。それぞれの特徴をいかして活動する、簡単な事でしょう?」


「男女何人ずつ?」


「あぁ、今のところはまだ6人しかいないそうなのです。最後の1人がみつからないらしいです。女子が3人男子が3人、同じくらいですね。」



じゃあまだ全員の居場所は確定していないと



「君達全員が集まって最後、何が起きるか分かりません。」


「それはつまり・・・・」



と、ウジナがともす

結果はもう見えているようなものだ

ここまで自分が怖いと思ったのは初めて



「君達はそれぞれに”革命”を巻き起こすでしょう。」


「革命・・・・・」


「神と魔は時に臆病です。そのためにAランクの体質者の中から7人、自分の”身代わり”を探すのです。」



つまり自分たちを守るナイが7人必要

その為には革命を起こしてもらうほどの実力が欲する


結局僕は”造られた人間”も同然か・・・・


ウジナも・・・・・



「ねぇ、じゃぁ私たちは結局何をすればいいの?」







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