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幻と真実  作者: シヲ
32/37

裏切りの・・・



少しグロい表現が入ってます。

気をつけてご覧ください。

「あ、僕もうそろそろ行かなきゃ。」


「次のターゲット?よくやるよねぇ。」



彼女は何かと僕をつついてくる。

何かを探るかのように



「まぁ、こんなの日常茶飯事だよ。君もそうなんだろ?ウジナさん。」


「あ、バレた?でも私はそんな殺したりしてないよ?ただどん底に堕とすだけ。」


「同じようなものさ。」



にこりと意味も無い笑顔を互いに見せ合い、一旦各自の用事のために離れる。


ウジナと離れてから僕は軽い足取りで、”ターゲット”の家まで一直線

それなりにウキウキしてたりする


あぁ、やばいな・・・・・楽しい。







「ただいま戻りました。」


一応敬語で。まだ正体はバレちゃいけないからね


奥からとっても笑顔なオルガがこっちへやってきた。

何かいい事あったのか?もしかして進級したとか?僕の正体ばれた?


疑問疑問疑問、考える事はどれも疑問ばっかり

そうこう考えてるうちにオルガが目の前に立っている。


「おかえりなさい!さ、ご飯できてるわよ〜?ささ、早くはやく!」


「え?え?あ、はい。」


だから、何なのかこの無駄なテンションは・・・・

どうでもいいけど。



「どう?今日は色んなの見れた?そんなに見るもの無いと思うけど・・・」


「あ、はい。友達も出来ましたよ。」


「そう!それはよかったわね!」


心底嬉しそうに話してくる彼女に疑問を抱く

なぜ彼女は今から殺そうとしているやつに心を許してるのか、と



「まぁ、今日は早めにお風呂はいって寝ちゃいなさい。」


「はい、そうさせてもらいます。」



じゃぁ、お言葉に甘えて先に寝ますかぁ。





「・・・・!!・・?・・!・・・・。」



下の階で話し声が聞こえる。

オルガさんと・・・・・だれだ?

一応覗いて見るかぁ・・・・



キィィ・・―――


ドアのそこから見える光景は予想外だった。

黒ずくめのやつらとオルガが言い合っているのだ。



「何度も言うが、上からは殺せと下されている。逆らうのか?」


「逆らう=死ぬって方式は習わなかった〜??」


「っ!っでも!私にはあの子を・・・・・・ゼナ君を殺す事なんてできない・・・」


「ふんっ出来損ないが!それでもクルエ同盟の一員か!」



どうやら言い合いの原因は僕らしい

それにしてもオルガさん、あなたって人はつくづくお人よしだね?それと・・・・・・・

つくづく馬鹿だよね。



僕が仲間はずれなのも嫌なので入ってみる事にした。


「オルガさん・・?どうし・・・・!?あなたたちは誰ですか!!!?」


「あ、ゼナ君!!駄目!出てきちゃ・・!!」


サッと僕の前にはばかるようにオルガが立っている。


愚かなオルガさん。に後を任せてはいけないんだよ?



「君がゼナか・・・悪いが君には消えてもらう。」


「あ、ごめんねぇ〜仕事だからさぁ〜許してね★」


「だっ、駄目!!この子に手を出したら私が許さないわ!!」



おーがんばるねオルガさん、・・・・・・でも、ごめんね?僕もう飽きてきちゃった。

飽きたのには興味ないからもう終わりにするね?



「ならばお前を殺してから殺すのみだ!」


「っ!?」



ドブッ!!!



鈍い音がこの部屋全体に木霊する

今の衝撃はもちろんオルガが受けた

でも攻撃したのは黒ずくめの男じゃない。


   ”僕”だ。


「!!?」


「・・・!?!?」


「!!!・・・・な、なん・・・で・・・・オブッ!!」


最初に黒ずくめの男その次に女、最後にオルガさん。

皆さん僕の期待どうりの反応取ってくれてうれしいよ。


「クスクス、あーおもしろい。ねぇ、オルガさん?僕はなんであなたの事刺したと思う?」


そう、僕は持っているチャクラムでオルガの腹を刺した。

おもいっきしね、死なない程度に。やさしいでしょ?


「なんっ・・・でっ・・ハァハァ・・こんなっ・・ブハッ!!!」


「貴様・・・何者だ!」


「何で、仲間じゃないの?君とオルガは・・・・」


・・・・あーそんなにいっぺんに質問されたら困るんですけど。

とりあえず答えとく?


「はは、いい血のふき方だよオルガさん!僕?僕は君達”クルエ同盟”が捜し求めている”ナゼン”張本人さ!!!」


「「!!!!?」」


「な・・・ゼナ・・・君・・が・・・ナゼ・・ンッ・・?ゴホッゴホッ!!」


「それに、僕はこの女の事を一度たりとも”仲間”なんて思った事なんか無いよ。考えるだけでも吐き気がするよ。こういう人をかばう人間は僕の大嫌いな人間第3位だからね。

どう?オルガさん、悲しい?悔しい?僕が憎い?いいよ、もっと恨め!恨むんだ、僕を!!!」


「っ!?おいっ!そこを動くな!お前を『狂弥』様の所へ連れて行く。魔緒!」


「っ、分かってるって〜こんな大物逃がすはずないでしょ〜・・・・・。」


「残念だけど、今は君達に興味は無いから。ね、オルガさん。そろそろ焦点が合わなくなってきた?あはは、じゃぁもうすぐお別れだね。」


本当にオルガさんはもう、死ぬ寸前。とっても魅力的な姿だな・・・。

ろくに話す事もできなくなり、呼吸が遅くなってきた。


「じゃぁ、最後に・・・・。バイバイ『間抜け』さん。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぁ。」



静かに、永久に、永遠に、起きる事無いこの体。

そこら辺に捨てとくか、あ、解体屋なんてあるかなぁ?


そんな事を考えていると男が言った。


「ほうけてる暇などない、ぞ!!!!」




言葉と同時に男の武器だろうか、鎌を振り上げてきた。

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