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幻と真実  作者: シヲ
31/37

氏名=瞬間

『見て、ナゼン。これが星だよ。』


『これ・・・が?』


『そう、とっても綺麗だよね。ね、人はね、死んだら星になるんだって』


『死んだら・・・あれになるの?』


『うん、だから死ぬのを怖がっちゃいけないよ。絶対に・・・―――』



*****



驚いた・・・・”彼女”とそっくりな人間がいるなんて・・・・

一体誰だろう・・・?


「えっ・・・と、君は誰ですか?」


「聞いてるのはこっち。大丈夫?」



あぁ、手ごわいな。でも、こういう性格の人間は嫌いじゃないよ。


「あ、すみません、僕は大丈夫ですよ。」



そう言うと、彼女は少し安心したような顔を一瞬だけ見せた。

すぐに無表情に戻ったけどね。


「そう、・・・・・・私は”ウジナ”。漢字は”めい”って書く。」



氏名・・・・・?僕と似たような名前だな・・・・。

ふーん、”ウジナ”・・・ね。


「へぇ〜そうなんですか。僕はゼナです。漢字は”是名”と書いてゼナ。宜しくお願いしますね。」



「ゼナ・・・ね。うん、宜しく。・・・・・・敬語じゃなくていいよ。」


「え?いいの?じゃぁ、タメね。」


「うん。その代わり、隣いい?」


「全然いいよー。」



ニコニコといつもの仮面をかぶる。でも彼女は動じなかった。

この子、きっと普通じゃない。

でも・・・・・彼女といても悪い気はおこらなかった。


ただ、懐かしくて


そんな感じ。



「ゼナはここに元からいた人?」


「え?違うよ、ちょっとした事情でね。ここに来たのは4日前。」


「そうなんだ。私も一昨日来たばっかりだから。」



どうやら彼女にもの事情があってこの街に来たらしい。

どんな事情で?そりゃ分かんないけどね。



「・・・・・・・ゼナは色々と苦労してそうだね。いつも、”何かと戦ってる”みたい。」


「・・・・・そう見える?僕って。」


「ふふ、もう分かってるよ。全部。知ってる。君は”ゼナ”なんて名前じゃない・・・・・。」



!?

なるほどね、最初から分かってた訳か・・・・彼女も体質者かな?

まぁ、話が早くて良いか。


「・・・・いつから気づいてた?」


「最初、君が話した”瞬間”。」


「・・・・へぇ、君の体質は”瞬間の出来事で正体が解かる”ものらしいね。」



聞いた事が無い。たぶん彼女も僕ぐらいにレアな存在だろう。

きっと、僕に何らかの関係はあるはず。



「正しくは”瞬間的な可能性”が見れる体質。君・・・ううん、”ナゼン”は名前が関連する体質だっけ?」


「ふーん。正体もばれてたんだ。・・・・・そう、僕は”名前の無い物を見ると精神が歪む”体質。とっても不便で、とっても便利な体質さ。」



「神と魔に選ばれし呪われた愛子・・・・・噂どおり。私の好きな性格してる。」


「好き・・・とは?」



彼女は口元を斜めに上げると

妖艶な笑みをし


「その歪んだ性格。」



と、はき捨てた。


うん、きっと彼女となら僕うまくやっていける気がするよ。



「僕も、その君の死んだ性格は大好きさ。・・・・・・神と魔に選ばれし健気な愛娘よ。」



「うん、そう来なくちゃね。」




もうすぐ、夜が来る。


さぁ、邪魔な虫を駆除しに行くとしますか。




(それが僕らの出会い)




はい、久しぶりに自己紹介でもやろうかと思います。


この子、ウジナさんは銀色の髪に青い瞳の美少女です。

性格は・・・まぁナゼンさんの言ったとおり、”死んだ性格”です。

身長が163cm

好きな食べ物は、赤い物全部。

嫌いな食べ物は以外にキュウリ。

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