イナカイ
と、いう訳でぇ〜。
俺たちも早速出発するらしいぞ。
え?なんで俺”たち”かって?
そりゃ、付き添いぐらい居ないとな・・・。
「あ、そうだリオ。旅に出るんなら俺達と一緒に来てもらうからな。」
「はぁ〜?何で?ってか、俺”たち”?」
「そうそう、イナカイも一緒に行くってさ。」
「えっ!イナカイも来んの?」
「あぁ、お前に会いたがってたぞ。・・・・それと、ナゼンにもな。」
「・・・・・・・・・・・そっか。」
イナカイは、この街唯一の修羅女で、戦う体質を持っているんだ。
だからよく街の警備とか任されたりしてるらしい。
「んで?イナカイはどこに居んの?」
「イナカイは今、神如に”再”を捧げているところだ。もうじきここにくるだろう。」
再とは、己の力の半分を渡し、再生させる事の出来る力の事だ。
めんどうだから俺はやってねぇーけどな。
そうこうしているうちにドアが コンコン と鳴った。
たぶんイナカイだろう。ヨクは入っていいぞとともしている。
ガチャ・・・―――
「お邪魔します。あ、リオ、よかった生き返ったんだね。久しぶり。」
ニコニコと愛想良く話すこの人物こそがイナカイである。
街内でもかなりの人気者。この性格+顔じゃあな〜。
そんな人気っ子と俺は仲がいい、正確に言えばイナカイとナゼンがね。
「久しぶりだなぁ!イナカイは元気そうで何より!再は終わったのか?」
「うん、結構あっさり終わったよ?それから神如様のお話聞いてたら遅くなっちゃったの。」
「そっかぁ〜・・・・・・・・・・・お前も本当にくんの?」
「え?うん。私もね、ナゼンに会いたいから・・・・・・会って、確かめたい事あるから・・・・。」
そう言うイナカイの目に迷いは無かった。
強く強く光で満ち溢れているその目はかつてのナゼンを思い出させる。
「・・・・・・そっか。じゃぁ、足手まといになんなよ?」
ニヤニヤとからかう様に言ってやった。
だがイナカイにそれはきかなくて、
「何いってるの、足手まといになりそうなのはリオの方でしょ。」
はぁ、とため息交じりで一説両断されてしまったのだった。
ごもっとも〜。
これからの旅は長くなりそうですぐ終わってしまいそうな、そんな気がした。
黒い闇に遭遇する事があっても、必ず光を見つけて抜け出して、ナゼンと出会えるその日まで・・・・
辺りはもう一面オレンジ色。黄昏の始まり。
物語の始まり・・・・・。
*おまけ*
「ってか、イナカイってそれ名前・・・・・・・?」
「え?まっさかぁ〜これは苗字だよ〜。」
「え?じゃあ下のほうの名前をおしえt「何か文句ある?」はえっ!?」
「何か、イナカイじゃ文句あるの?」
「あ、アリマヒェン・・・・。(泣)」
イナカイの下の名前はきっと凄いものに違いない!!
by.リオ
は〜いこれでリオ君視点終わりです・・・・・。
短っ!て思ったら大間違い!これからバンバン出てくるのよ?あの人!!
っと、言うわけで〜今後とも宜しくお願いします〜^^