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幻と真実  作者: シヲ
19/37

雪=白


白い白い


そう、そこは真っ白。


君は―――――




「おーい皆席着けよ〜。」


ここはルエやカカやショウキが通う『秀桜花中等学校』。


3人はここの2年だったりする。


ここは中高大エスカレータ式だから、高校も持ち上がりだ。


「え〜今日は1間目が数学だが、カイモ先生が休みなので急遽ホームルームとなった。

そこで、お前たちにこの時間は、作文を書いてもらう。」



その言葉に教室内がどよめいた



え〜作文あたし嫌いなんだよな〜


「なぁ、どういう内容書けばいいんだ?カッちゃん」


カカが聞いた。


カッちゃんとはさっきから話している教師のこと。


本名を カツイ・レントイル・ブルー だ。


名づけて『カッちゃん』。



「こらぁ!ノカ・ロカ!教師をあだ名で呼ぶんじゃない!内容は・・・そうだな、自分の”好きな色”についてだ、いいな?ぬかるなよ。」


教師らしかぬ言葉を吐いて話は終わった。


前から用紙が配られる。



自分の好きな色・・・・・。



カリカリと鉛筆で文字を書く音が教室中に響き渡る。



好きな色・・・かぁ。


私はが好き。真っ白な光のよう。


そう、が好きなんだ・・・。



さっそく鉛筆をもって用紙に書き込む。




”私は白が好きです。

    それは、綺麗でフワフワしてそうで

    何よりも”無”だから。

 私は白が好きです。

    それは、暖かくて冷たくて

    まるで”雪”のようだからです。


  雪は私の



・・・・なんだろう。


何で私は白が好き?いや、”雪”が好き・・?


ここら辺は南地方だから雪なんかめったに降らないのに。


まって、降った事が無い・・。


それ以前に私は何で”雪”を知ってるの?


何で・・・・


『見て、コレが雪だよ。』


―誰?―


『雪ってさ、冷たいけど見てて暖かくなるよね。』


―何を言ってるの?―


『白い白い、そう、そこは真っ白。』


―だ・・れ・・―


『君は        』


―えっ・・・―



だんっ!!


「ひゃおい!!?」


急に視界がクリアになったと思ったら上に鬼のような顔をしたカッちゃんと、


隣でクスクス笑うカカを代表に、クラス中の皆がクスクス笑っている。


何!?何で?


「お前・・・俺の授業で寝るなんて、凄い度胸の持ち主だなぁ?ルエ・クロウ。」


へっ!?私寝てたの!?何時から!??


「取り合えず今日の放課後職員室へ来いよ、分かったな!?」


「は、はいいぃぃ!!」


こ、こええ!あの人怒らせると怖いんだよ。ええ、もう鬼のように・・・。

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