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幻と真実  作者: シヲ
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特殊なところ

『生きている価値ってね、生きてる人には分からないものさ』


 『君には分かるの?』


 『ああ、そうだね。』


 『なんで?もしかして死んでるの?』


『そうだよ、僕は”心が死んでる”んだ。』


 『心?』


 『うん、心が死んでるから悲しみも苦しみも嬉しさも楽しさも感じられない。だけど忘れてはいけない。コレは”僕の生きる試練”だってこと。

君もいずれは・・・―――』





ゴーン ゴーン



7時の鐘がなる。


僕の1日の始まりは、あの時計塔の鐘の音からだ。


まだ日差しが真横から差し掛かる。


「・・・・いずれは・・・?」


なんだ、あいつは何が言いたかった?


夢の中にいた僕らはとても仲が良さそうだった。


君は誰?僕の何を知ってる?


夢の中にまで出てくるほどに言いたい事は何?



今日は月曜日。学校の日。


と言っても、僕は特殊な学校に通っている。


それは僕とリオのような”特殊体質の持ち主”が通う学校のことだ。


其処の校則は少し普通の学校と違う。


たとえば、学校へは朝の9時以内に来てはいけない、校内で最近の話題の話を必ずする事、


帰りは必ず友達2人以上で帰る事、など、


なんでも、他人とのコミニュケーションの練習らしい。


そう、僕らは普通とは少し違う生き物なんだ・・・・・





「あ、ナゼンお早う。」


「おはよ、リオ」


何時もの通行道路を歩いているとリオとであった。


「珍しいね、リオがここ通るの。」


「ああ、まぁな、ちょっと気になる事があってな。」


「・・・・・・・気になる事?」


「そ。・・・・ここの近くにじまサンって言う人いるだろ?」


「・・・・あ、三丁目の方だね?その人がどうしたの?」


「確信じゃねぇが、歯島サン今日”殺される”かも知れない。」


「夢・・・?」


「ん。だからよって見たんだ、そしたら・・・―――」


そこまで言ってリオは話すのをやめてしまった。


なんだよ気になるじゃないか・・・。


「何?何かあったの?」


「・・・・食われてたんだ。」


食われていた?


何が?何に?どういう風に?


「・・・・・・どういう意味。」


「・・・歯島サンの”右腕”。」


何に?と僕が問おうと思っていたら、リオが先に言い出した。


「・・・・人間にね。」



どこに人間を食べる人間がいるのか・・・


それに右腕?これから不便だな。


「・・・それに、そのことに関しては俺の夢にも出てこなかったんだ。これがどういう意味だか分かるか?」


「・・・・・とうとう起こったか・・・。」


ねぇ?時間をいじるなんて簡単なこと。


否、未来を変えるのは簡単だ。


だってそのまま進んでいけばきっとゴールにつくでしょ?




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