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遭遇ー閉鎖的な村ー

初めての携帯空の投稿なんでお見苦しくすみません

アイシア曰く、種族間による対立意識が盛んらしいが食料問題はどうなのか聞いてみたところ。農作、畜産によるものが多くたまに行商人が魚を売りに来るらしい・・・

個人的にはもっと不思議なのを想像していたが存外普通だった、アイシアに言わせれば魚はパサついていて生臭くくえたもんじゃないらしい・・・

こっちの世界でも浸透してきたのは最近だし食に関していえば欧米ににているのか。


沈静の森に関して聞いてみたところなんでも魔力?だかが発生しない不思議な森であると言われていたが、実際体験したところどうも森自体が魔力を吸収あるいは分散させているらしい、だからアイシアは襲われていたのは事故であり・・・「普段なら余裕ですよあんなの!」と息巻いていた。後で詳しく聞き出したところ恐らく実戦経験はない。

それにしてもアイシアの知識量は半端ないようだ、こちらの疑問にすべて答えるどころか分かりやすく解説までしてくれる。王宮魔導士というのも本当じゃないかと思えて来るまあ疑ってるわけではないけど。


「出たな、盗賊ども!」


アイシアから休息ができる村がちかいと話していると突然言われな疑いをかけられるどころか失礼なことを決めつけて来た子供があらわれた。


「待ってください、私達は消して怪しいものじゃ・・・」


「だまれ!そんな格好していて怪しくないわけないだろ」


そういって僕のことを指差してきた、なるほどアイシアがなにも言わないから気付かなかったけど僕の格好は確かに怪しいな


「違うんです!この方は私の護衛を勤めている方で・・・」


とアイシアが優しく説明しているところへ子供が切りかかってきた。

俺僕は咄嗟にアイシアをかばい腕で身を守る、相手は小さな短剣当たっても精々かすり傷程度だ。

子供は俺僕の腕目掛け件を振り下ろす、剣先が腕に当たり小さく切り傷ができた。

しかし、次の瞬間視界が暗転し意識が遠退く。


「ダイチさん!ダイチさん!」


最後に聞こえたのはアイシアが必死に俺を呼ぶ声だった。



目が覚めたのはアイシアが目を赤く腫らしながら必死に村人に謝罪を投げられているとこだった。

僕が目を覚ますとまるで奇跡を見たような顔で村人が俺を見ていて不思議だった。皆口々に信じられないといっていたが信じられないのは生きなり切り付けてきた子供の方だ。

アイシアは僕の顔を見ると「良かったですー」と大泣きしながら抱き着かれてかなり困惑した童貞にそういう行為はやめてほしい。


「傷が浅かったからかそれとも毒の塗り方が甘かったのか・・・なにより死人がでなくて良かった」


村長さんらしき人がそういう、なんでも僕が受けたナイフには「ハフア」と呼ばれる木の樹液が塗られておりこれが体内に入るとたちまち死んでしまうという恐ろしい毒らしい。

なんでそんな危険なものが手に入るのか聞くと樹液は危険だが実は極上らしくわりと栽培されているらしい、それに解毒剤も薬局で買えるらしくこの木で死ぬのは精々事故くらいだという。


「解毒剤があって良かった、無かったら僕死んでましたよ」


等と笑っていると村長はこうも言ってくれた


「いや、騎士殿には悪いと思ったのじゃが生憎この村に解毒剤はなくてな。そのまま仏さんになってもらうとこじゃった。一体どんな魔法を使ったのか・・・この目で奇跡を見てしまったわい」


そういうと村人がひそひそと耳打ちを始め僕のことを危険視した目で見てくる・・・分かっていることだがこの世界において僕は人間であって人間じゃない、こう言うのにもなれなければ行けない・・・

長いは無用と思い腰を上げようとするとアイシアが思わぬことを口走った。


「いくらなんでも酷すぎます!こちらとしてはいますぐあの子供を処刑してしまいたい気分ですよ・・・」


アイシアは泣いていた。

赤くなっていた目がさらに赤くなるほど。

アイシアの綺麗な瞳が酷く腫れるほど。


本気で泣いていた。


僕には理解ができ無かった。

いや、理解しようとしても無理だったと思う。

アイシアがそれほど純粋で真っ直ぐだということを初めて知った瞬間だった。


「村の人間は他人に対して無関心過ぎです!私はより良い世界のために色んな国々を回ってきましたがこれ程酷いのは見たことないです。今日ほど人のは滅を望んだことは無かったです・・・」


最後は弱々しくだけどはっきりと言った。

村人は一斉に黙り込んでしまった。

アイシアは僕の手を引くと足早に村を去った。


アイシアは村から離れるとその場に座り込み。また泣いた。

なんどもなんども繰り返し謝っていた。じぶんのせいだと責めていた。

村人のことを乏す言葉を呪詛のようにつぶやいた。


僕はただ大丈夫だ、自分は生きてる、自分を責めないでくれと傍らで説得しつづけた。



おそらく、この出来事がなければ僕はこの世界のためになんておもわなかったとおもう。

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