プロローグepisode1
少し肌寒い日が続く。
もう、4月下旬だと言うのにいっこうに
暖かくならない。
高校に入学して2週間経つだろうか。
高校生活はぎこちなく、そして新鮮な香り
と共に俺を心地よくさせる。
登校、当たり前のごとくの挨拶、そして授業
下校と時間に忠実に繰り返される日常に
飽きが生じてきた。
部活には入るつもりはない。
入ったところで何かが変わるはずがない
変わるとしても下校時刻か遅くなるだけだ。
俺はそう思う、つまらない日常に嫌気がさす日が
果たして来るのだろうか。
いや、来るはずもない日常に期待しても仕方がない。
今を生きることに意味があるのだから。
ふと前を見るとそこには机が並び、黒板があり
生徒たちの会話が聞こえてくる。
「昨日のテレビなに見た?」とか「授業だるいよな」だとかごく普通の会話だ。
俺はその会話に混じること静かに眺めていることだけをしている。
もう少しで授業が始まる、一番嫌いな数学だ。
すると、不意に後ろから声がした。
「あなたは、なぜ一人でいるのですか?そのような人生つまらなくないですか?」
余計なお世話だと言いたい、しかし言葉を返す気力もない。
「では、俺からも質問だなぜお前は生きる」
返答に困るようにわざと中二くさい言葉を投げかける。
「そんなの人生楽しむために決まってます」
俺は一瞬疑問が浮かぶ、しかしその疑問は自分には答えがわからない。
「お前は面白いな、でも……」
言葉は途中で止まった。
いや、止めるしかなかったんだ。
授業の開始を告げるチャイムに阻まれてしまった。
「悪いまた、後で話す」
この言葉にやつはコクりと頷き席なスタスタと戻って行った。
俺という存在価値はわからない。
今後もわかることもないだろう。
俺は何も起こらないであろう、学生生活を有意義に謳歌したい。
何事もなく。
久々に書いたので文章や構成がごちゃごちゃです
何か気づいた点、気になった点
アドバイスなどありましたらご指摘ください。