表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

俺の価値観とお前の価値観

思いつきで書きました。

よければ見てください。

〝人間〟は…


〝可哀想〟だと思う----。





俺は魅城ミシロ秀斗シュウト、16歳、男。

東京都のとある公立高校2-Cに在籍。無口でクラスに馴染もうとしない、性格歪んだ男の子。


…さっきも言った通り、俺は人間が可哀想だと思っている。

だって…

人間は、産まれてもどうせ死んで行くだろう?

産まれて直ぐに死んでいく奴だっているし、寿命だってせいぜい60~80くらいだし。

それに、いくら頑張って勉強して科学者になっても、スポーツ選手になっても、自分の夢を叶えられたとしても、結局のところ死んでいくんだから。


…かと言って、俺は勉強などをしない訳ではない。

勉強をしないと親が五月蝿いし。

将来の事なんて、全く考えていない。今考えたってしょうがないんだから。

理由は色々あるよ?

明日、大地震が起こって俺は死んでしまうかもしれないし、突然の心臓発作で死ぬかもしれないし、車に轢かれて死ぬかもしれないし…、とにかく色々。

こんな仕事に就きたいとか、コレが欲しいとか…欲求もない。

…いや、一つだけある。




早く死にたい。




さっさと死んでこんな可哀想な人間達を見るのをおさらばしたい。

自分の事さえ、そう思ってるんだから。

死ぬ事が幸せなんだと、俺は思う。


…それから、

このクラスの中で可哀想だと思うのは…



「魅城くん!」



コイツ。霧島キリシマ由宇ユウ

いつもいつもクラスの奴等に囲まれて、いつもいつもヘラヘラ笑ってて。

コイツを見てると俺のココロは、〝可哀想〟という感情で一杯になる。

しかも、最近は俺にばかり話しかけてきて…

自分が哀れな目で見られているのに気づかないのか?



「……ねぇ、魅城君」


「…………。」


「……魅城君ってさ、

私達クラスメイトの事…〝可哀想〟って目でてるよね」


「ッ!?」


何だコイツ。

気づいてた…?


「やっぱりね♪

このクラスの中でも、一番可哀想っていう目で見られてるのは…私」


「…そこまで解ってんなら、何でいつも笑ってる?

何で俺に話しかけてくるんだ?」


俺が尋ねると、霧島はとんでもない事を言ってきた。


「私はね、



魅城君を助けたいんだよ」



「…はぁ?」


助ける?

どういうことだ?

不老不死にするってことか?

そんなマンガみたいなこと、出来るわけがないのに?

…やっぱり、俺はコイツが理解できない。


「ホラ、いっつもそんなネガティブ思考だったらさ、気疲れしちゃわない?

疲れちゃうくらいなら、何事もポジティブに考えて、楽しく生きたほうがいと思わない?」


「…それは、お前の価値観だろ。

俺の価値観は、お前とは間逆だ。


人間は、産まれてもどうせ死んで行く。

産まれて直ぐに死んでいく奴だっているし、寿命だってせいぜい60~80くらいだ。

それに、いくら頑張って勉強して科学者になっても、スポーツ選手になっても、自分の夢を叶えられたとしても、結局のところ死んでいく。


だから、俺は、生きて幸せそうに笑ってるお前なんかが…

一番可哀想だと思うんだよ」


皆が皆、同じ価値観だと思うんじゃねぇ。


「う~ん…子供・・だなぁ…」


「はぁ!?」


子供だと?

俺がそうだというなら、お前もそうだろ。

極端な価値観しかもっていないんだから。


「アハハ♪

…実はね、私も、中学生の時は魅城君と同じ考え方だったんだよ」


「!?」


俺と同じ…考え方…?

じゃあ、何で…何で笑っている?

幸せそうな顔をしているんだ?

可哀想だと…思わないのか?


「でもね、ある時〝本当に可哀想なのかな?〟って思ったの。

そして、それをきっかけに、今の考え方になっていったんだ…。

今の考え方になったときから、毎日が楽しくなったんだ。

いつもいつも、人間を〝可哀想〟って思ってた自分が恥ずかしくなってきて、

そして、〝人生は短いんだから、精一杯楽しく生きないと!!〟っていう風にも思ったの。

だから、魅城君も…ね?」


「……」


俺は…間違っていたのか?

俺以外の人間は、皆…そうなのか?

俺も…〝幸せ〟になれるのか…?


「ッ!!」


駄目だ駄目だ駄目だ!!!

完全にコイツもペースに引きずり込まれている。

いつもの自分に戻らなければ…!!

……だが…


「…霧島」


「ん?何?」


「俺は考え方を改めれそうにはない」


「…そっか」


「だが、それなりの努力は…する…」


「本当!?」


「……あ、あぁ…」


ただ、コイツに着いて行ってみたいと、思った。

新しい景色が見れるかもしれないと、何かが変わるかもしれないと、そう、思っただけ。



あともう一つ付け足すと、コイツ(霧島)に、興味が沸いたんだ。

〝可哀想〟とかじゃなくて…


違う



何かが----

感想貰えると嬉しいです。

ちなみに、作者は(どっちかというと)秀斗君の考えです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] お前はかわいそう。お前の言うとおり人は皆かわいそう。どうせ死ぬんだからかわいそう。じゃあ聞くけど、 今まで地球上に、この宇宙に、死ななかった生態はあるのか?お前はかわいそうなのではない。た…
2012/03/08 00:29 かわいそう様
[良い点] 何か素敵、だと思う! 雰囲気がちゃんと出てるというか… 私は…考え方、どっちでもない、かな? 「本当」なんてないからコロコロ意見変えるし…うん。 上手く言えないけどこの小説GJ!!← [一…
[一言] この女、頭悪すぎるな。殺したい。
2011/04/29 17:37 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ