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1 キスのある日常

※当作品にはオリジナル本編があり、その後日談エピソードを載せております。本編に触れていないため、作中「?」な部分が多々出てきます。

※作中にはR表現が出てくる場合もあり、【大人表現有】と表記しております。読む読まないの判断は自己責任においてお願い致します。

1 キスのある日常




 タイちゃんはアタシに何かって言うとキスをする。

 唇を軽く吸うようなキス。

 大人のキスじゃないけれど、小鳥のキスよりは唇の感触が伝わってくるから、その度に何だかスゴク意識せずにはいられない。


「疲れたから補給させろ」

って、タイちゃんは平気な顔をして勝手に唇を奪う。

 チュッというリップ音がヤケに恥ずかしく感じてしまう。

 アタシはその度に真っ赤になってしまう。

 いつも心臓が破裂しそうになってしまう。


 だってアタシのファースト・キスの相手はタイちゃんで、今までキスどころか恋の経験だってしたことがないんだもの。

 タイちゃんとじゃ経験値が違い過ぎるんだから、もうちょっと手加減して欲しいのだけど……。


 さっきだって、駅のホームでいきなりチュッとやられた。

 人前じゃ嫌だっていつも言ってるのに、全然聞いてくれる気がないみたい。

 少しは人の意見も聞いて欲しいよ、もう。

 キスをした後の唇は、ちょっと濡れて光ってて目のやり場に困るんだからね。

 その唇をペロリと舐めるタイちゃんを見ちゃうと心臓がバクバクしちゃうんだよ。

 だから、いつもアタシは不自然に視線を逸らすしかないの。

 本当は走り出したいくらい恥ずかしい乙女心、タイちゃんは分かってるのかなぁ?


 だいたいにして。

 タイちゃんとアタシは恋人同士じゃないのに、キスをするのは変だと思うんだけどなぁ……。


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