より敏感に反応してゆく身体
私はルーイに部屋に呼ばれ、一緒にルーイのベッドで横になった。ルーイは裸になっている。こうしてしっかりみると程よく筋肉のついた身体つきをしていて、男らしくスリムだ。着ていた白いワンピースを脱ぎ、裸になった私は仰向けになり、ルーイはベッドに両手をつき、覆い被さるようになり、私たちは正常位の体勢になった。
「もう慣れたか?」
「なっ、慣れるわけないじゃないの」
ビクンと、ルーイに触れられただけで、敏感に反応したしまう身体。もどかしくなるような、もっと触れてほしいと願わずにはいられないような、いてもたってもいられなくなるような熱さと気持ち良さと快感が3点セットで合わさった感覚。これもルーイの特上の魔法だと思うとその出来に感心せずにはいられなくなった。
ルーイは私の脚、そして股、そして女性の敏感な場所を執拗にいじってくるが、なかなかいくことができない。この絶妙な快感なところで止めてくる。
「んっ、ああ、、、んああっ」
「いいぞ。もっと感じろ」
一体何のためにこんな魔法を作ったのだろう。いや、これは男性としての本能で、特別な目的なんてないのは分かっている。それよりも今の私はこの魔法による快感によって早くイキたい。イかせてほしいとそれしか頭には無かった。
「お願っ……いっ……。イカせて。あああっ、んぅぅっ、、、、、、あっ、あぁあ」
じーんと熱くなっていく快感で塗れた場所は、まるで、頭がショートしてしまうような、ボーっとしてくるようなそんな感覚で、声も喉奥から色気づいた声色で自然と出てくる。
「気持ちよさそうだなーー。もっと気持ち良くしてやる」
ルーイの指が奥に入ってゆく。ひくついてゆく私の敏感な場所。じんじんと熱い。お願いだから、入れてほしい。入れて。魔法により感じる敏感な刺激に加えて、ルーイのことを本心から愛おしく思う気持ちが溢れ出してくる。
「ル、ルーイ。入れて……っ! 入れて……。私ルーイのことが好きっっっ」
どうして、理由なんか本当にない。気づいたらルーイに惹かれていった私の心。自然と持っていかれてしまった。ルーイのものが私のところにゆっくりじんわりと入ってくる。その瞬間、いてもたってもいられなくなり、ビクンと身体が震えてしまった。
「ああっ、んっ」
気持ちいいーー。気持ちいい気持ちいい気持ちいい、その快感だけが、溢れ出してくる。今私は幸せの絶頂にいるのだろう。ルーイはピストン運動を始める。それも一気に激しく。初めて生で入れられたそれに私は、はぁはぁと息を荒くさせる。そしてルーイは外に出した。
「あーーー。んーー」
私たちはその後、抱き合い、ルーイは優しく私の全身を撫でて眠りについた。
朝6時頃、目を覚ますと、私の顔の横には、ルーイの相変わらず整った綺麗な顔があった。美しすぎて見惚れてしまい、思わずルーイの頬を撫でた。すぅっと柔らかく、優しく。ルーイは熟睡していて、なかなか起きなかった。私はそのまま、ルーイの顔を見つめていた。
「ルーイ……。私は、ルーイに自然と惹かれている」
一見、冷酷そうで強引なのに、ところどころで感じられる家庭的なところ、面倒見の良いところ、優しいところーー。綺麗好きなところ。あらゆるところ、ルーイのどれも全てが魅力的で、そんな彼と触れ合った私は、理由を考える必要もないくらいに好きになっていった。
「んっ」
私はルーイの唇に口付けをした。すると、ルーイが声を漏らし、目を覚ました。
「アリア……?」
ぱちっと目を開ける。クールな奥二重。整えられた清潔感のある眉。まるでモデルのような形が整った鼻。どのパーツも素晴らしく綺麗で美形とはまさにこういった綺麗なモデルのような中性的な顔だろう。男らしすぎず、程よく女性らしさも混じっている、色白の顔に、アクアブルーの瞳。
「ふっ……。起きていたのかーー。早いな」
「ルーイ。私ーー。ルーイのことが好き。理由なんかないの。あなたの魅力に魔法の力も加わってーーもう、あなたの思うがままよ」
「そうだろうなーー。アリア。ずっと俺のそばにいるといい。その方が心地よいだろう」
今、魔法を私が使ったらどんな魔法が使えるのだろう。魔力は思いっきり桁違いに跳ね上がっているような気がする。氷や炎、電気の攻撃魔法も、あの魔女ババロアを余裕で倒せてしまうくらいに強くなっている。
「ルーイといると快感だけじゃない。これで成長していけるなんて、なんて幸せな身体になったの」
「それこそ、幸せなことだろう。新たな快感を感じてゆくたびに、深く愛し合うたびに、魔力もぐんと上がっていく。こんなに素晴らしいことはない」
「ルーイ……」
こんな幸せな達成感に満ち溢れた朝を迎えられるなんて。私はなんて幸福なのだろうか。私とルーイはお互いに身体を撫で合い、そして、ルーイは私の頬をぺろっと優しく舐めた。