吉原御免状(追記あり10月25日)
秋に「吉原御免状」の舞台の上映がある!
かれこれ二十年近く前に劇団☆新感線が舞台化した隆慶一郎の傑作だ。
こんなことを言われても、きっとついてきてくれる人は少ないとは思うのだが、ジャンプで「花の慶次」とかにハマった人なら、絶対におすすめの小説で、舞台なのだ!
私が昔見た舞台は、今の松本幸四郎、当時の染五郎版だった。あまり好きな俳優さんではなかったのだが、超セクシー!めちゃめちゃカッコよかった!
今度の映画は、堤真一が主人公…映画館で気を失わないか、今から心配です。鼻血にも備えがいるかしら。
きっと着流しからちらりと見える赤ふん(白ふんでしたが、やっぱり色っぽい)が、セクシーなことでしょう!!!
隆慶一郎は面白い。
私は、「影武者 徳川家康」と「吉原御免状」が特に好きだった。
「死ぬことと見つけたり」もすっごく好きだったのだが、完結しなかったことが悲しい…
それを言えば「吉原御免状」も三部作になるはずが、最終巻は出なかった。残念すぎる(涙)
ジャンプの「花の慶次」は、「一夢庵風流記」のマンガ化だったのは、ここにいらっしゃる方ならご存知とは思いますが、「吉原御免状」も素敵だったのですよ〜。
舞台は、あの伝奇小説のテイストを損なわず、エロくてカッコイイのです。その舞台化を映画館で全国上映するというのだ。
秋が楽しみです。
「吉原御免状」観てまいりました!
ほぼ二十年前の舞台の映像とは思えないくらいに美しゅうございました。カメラワークやカットなどの編集で、舞台とは思えない実写映画のような奥行きと言ったら!
舞台メイクなので、アップになればカツラやマイクと言ったものももちろんよく見えてしまうわけですが、全く気にならない演技。
花魁たちの美しさとか、殺陣の格好良さとか、もうすっごい良かったです。
京野ことみ演じる高尾太夫の愛らしさにガツンとやられ、松雪泰子扮する勝山太夫の刹那的な美しさとラストシーンは涙なしには観られません。
もちろんヒーローの堤真一は、もうたまらない格好良さなんですが、対する悪役の古田新太や他の俳優陣もそれはそれは素晴らしかったです。
時流に乗れなかった人たちと、太平の世に死に場所を探す傾奇者たちと、ポリコレに弾かれた者たちの織りなす骨太の物語です。
映画とは申しません(もちろん映画も良かったのでお勧めします)が、秋の夜長に文庫など手に取る機会があればぜひ!お薦め致します。