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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

赤い紙、青い紙

作者: 雪兎
掲載日:2010/02/13

「赤い紙が欲しいか?青い紙が欲しいか?」

 我慢できずに入ったトイレに紙がなく、困っているとどこからともなくこんな声が聞こえてきた。

 数日前にトイレで謎の出血死をした少年の噂が流れているのが耳に入っていた。

 おそらく赤い紙と答えたから真っ赤になって死んだのだろうと思い……


 授業が終わり、教室で談話している者、真っ先に帰っていく者など様々だった。

 そんな中の談話している1つの集団があった。

「なぁ、昨日の噂ってマジかな?」

「トイレが血まみれになっていたって噂か?」

 そう、今日の学校はその噂で持ちきりであった。

「俺、こんな怪談を聞いたことあるよ。トイレに入って紙がなかった時に、こう聞こえてくるんだ。『赤い紙が欲しいか?青い紙が欲しいか?』って」

「マジかよ」

「それで赤い紙って答えると今回の噂みたいになって、青い紙って答えると……」

「わっわりぃ。ちょっと便所」

「気をつけろよ隼人」

 隼人と呼ばれた少年は早足で教室を出て行った。


「あんな話をされたからこぇよ……もう夕方だし」

 ブツブツといいながら仕方なくトイレの個室に入って行った。

「ふぅ~……」

 トイレを素早く済ませ、さっさとこんな所を出て行こうとした。

 用が済み、拭こうとしたら……

「かっ紙がない……」

 普段トイレットペーパーが置いてあるところには芯とそのまわりに残ったわずかな紙しかなかった。

「やべぇよ……どうしよ……」

 隼人は一瞬拭かずに出ようかと思ったが流石に彼のプライドはそれを許さなかった。

「ん~……」

 個室の中で悩んでいるとガチャッと誰かが入ってくる音がした。

「おっ、ラッキー」

 誰かが入ってきたならその人に投げてもらおうと考えた。

「すみませ~ん。紙が切れちゃって、投げてくれませんか?」

 隼人がそう叫ぶと歳の老いた声が返ってきた。


「赤い紙が欲しいか?青い紙が欲しいか?」


「えっ……」

 その返事を聞き、血の気が引いていくのを感じた。

(やっやばい……これって噂のままじゃねぇか……)

 先ほどの友人達の話によると赤を選ぶと身体中から血が噴き出し、青を選ぶと……

(それを聞く前にトイレに来ちまった……どうすりゃいいんだ…)

「赤い紙と青い紙、どっちが欲しい?」

 再び聞かれ、頭の中が真っ白になってしまった。

「じゃっじゃあ……青い紙でっ!」

「そうかそうか」

 満足そうな老人の声が聞こえ……


「隼人の奴、おっせぇな」

 教室で噂話が盛り上がっていたが、流石に遅すぎると感じ、皆で見に行くことにした。

「お~い、隼人~もう済んだか~?」

 男子トイレに向かって大声で叫んだが中から返事は返ってこなかった。

「おかしいな。アイツが勝手に帰るなんてないだろうし……」

 個室のドアをよく見てみると1つの個室だけ鍵がかかっていることを示す、赤色になっていた。

「あそこにいんのか?覗いてみるか」

 少年達は肩車をして中を覗いた。

「ひっ……」

「おっおい、どうしたっ?」

 個室の中にいたのは血が抜かれ、顔や腕が真っ青になって倒れている隼人の姿だった……。

今回はあまり聞かない赤い紙、青い紙です。

地方によっては黄色い紙がくっつく場合もあるそうです。

こんな話があったそうですよ。

ある日、公衆トイレに入った女子高生は用を済ましてから拭こうとすると紙がなかった。すると突然声が聞こえてきた。「赤い紙、青い紙、黄色い紙のどれが欲しい?」女子高生は赤い紙、青い紙を知っていたが黄色と聞かれる事は知らなかった。それが逃げ道かと思い女子高生は黄色と答えた。すると上から汚物が降ってきて汚物まみれになってしまった。女子高生は慌ててトイレを飛び出し近くの警察に行った。その話を聞いた婦警さんはその公衆トイレに行って、帰ってきませんでした。おかしいと思った同僚が次の朝見に行くと個室の中で血まみれになって死んでいる同僚がいました……

こんな話がありました。怖いですね。

汚物まみれになるだけならまだ生きているからマシですかね?

では、今回はここら辺で。

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