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私だってあなたなんて願い下げです!これからの人生は好きに生きます  作者: Karamimi


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第52話:シャーロン様に下された処罰

「ジャンヌ、そろそろ帰った方がいいんじゃないのか?明日はグラディオン隊長との婚約披露パーティがあるのだろう?それに今日は、シャーロン殿の判決が出る日でもある。後は俺たちが片づけておくから、ジャンヌはもう帰れ」


「あら、片づけは皆でやるのが決まりでしょう?それに明日の準備は既に万端よ。シャーロン様の件は気になるけれど、だからと言って騎士団の仕事を放り投げて帰るほどの事でもないわ」


「相変わらず律儀だな。本当にジャンヌは…」


 そう言って笑っている仲間たち。


 あの事件から早1週間、今日シャーロン様の判決が出る日。一応裁判にはなったが、既に証拠が出そろっている為、異例の速さで判決が出たのだ。


 ただ、貴族裁判の場合、家長しか傍聴できない事になっている為、私もグラディオンも傍聴する事は出来なったのだ。


 ちなみにお父様は、1ヶ月後騎士団長及び騎士団を退団する事になっている。そしてそれに合わせて、ラファエル副騎士団長が新騎士団長に、グラディオンが新副騎士団長に就任する予定なのだ。


 ちなみに我が第7部隊は、新たに副隊長が隊長になる事が決まった。副隊長には、ファビレスが選ばれたのだ。今までひたむきに頑張っていたことが、高く評価されたらしい。


 ちなみにファビレスを推薦したのは私だ。きっとファビレスなら、立派な副隊長として、隊長を支えてくれると考えている。


「片付けも終わったし、俺たちも帰ろう」


「そうね、お疲れ様。明日伯爵家で待っているから、皆も来てね」


「もちろんだよ、グラディオン隊長とジャンヌの大切な日だ。絶対に参加するよ。それじゃあな」


 皆と別れて、馬車へと向かった。ちなみにグラディオンは最後の隊長たちの会議に参加している。グラディオン、今でも忙しいのに、副騎士団長になったらもっと忙しくなるわよね。


 体、大丈夫かしら?


 そんな事を考えながら馬車に乗り込むと


「姉上、遅いですよ。いつまで待たせるのですか?」


「ディーノ、今日正式にシャーロン様の判決が出ているのよ。もう待っていてくれなくても大丈夫よ」


「何をおっしゃっているのですか?とにかくあの男が王都にいる限り、安心はできません!」


 あの事件以降、なぜかディーノが心配して、朝と帰り、必ず私と一緒に帰る様になったのだ。さらに自分だけ何も知らなかった事を、物凄く怒っていた。


 そんなディーノだが今回の人事異動で、第8部隊の副騎士隊長になる事が決まっている。なんだかんだ言って、ディーノも頑張っているのだ。


「姉上、人の顔を見て何をニヤ付いているのですか?」


「ニヤ付いてなんていないわよ。ディーノもついに、副隊長になるのかと思うと、嬉しくて」


「俺なんてまだまだですよ。姉上の方が副隊長に向いているのに、どうして断ったのですか?」


「私はまだ騎士団に入って半年ちょっとよ。そんな新入りが副隊長なんておかしいでしょう。それに私は、裏で皆を支えたいし。いつまでも騎士団にいられる訳ではないしね」


 グラディオンは好きなだけ騎士団にいていいと言ってくれているが、私はグラディオンが忙しい分、彼を陰で支えたい。


 私はグラディオンの様に器用ではない。次期侯爵夫人と騎士団の仕事、両方をこなすなんてきっと無理だ。それに今、領地経営の勉強が、面白くてたまらない。領地の事はある程度私がフォローできるようにしたいとも考えている。


「姉上が決めた事なら、俺は全力で応援します。それよりも今日は、シャーロンの判決が出る日ですから。屋敷に着いた事ですし、早く父上の元に向かいましょう」


 ディーノが私の手を引き、馬車から降りた。急いで着替えを済ませると、2人でお父様の元へと向かった。


「父上、シャーロンの処罰はどうなりました?」


「おかえり、ディーノ、ジャンヌ。その件なのだが、まあ座ってくれ」


 ディーノと並んでソファに座った。


「結論から言うと、シャーロン殿は入院する事に決まった。もちろん、病院には厳重な警備が敷かれ、部屋から出る事は出来ないし、ジャンヌともかかわる事はない」


「病院という事は、やはり精神が?」


「ああ、あの後シャーロン殿は、放心状態で、食事も喉を通らない程なんだ。目もうつろで、ずっと訳の分からない事を呟いているらしい。今日も法廷に立つ事すらできなかった。その為、病院で精神的な治療を受けることが決まったんだ」


「そんな!それじゃあ、ほぼ無罪みたいなものじゃないですか?」


「ディーノ、落ち着け。治療が終われば、もう二度と王都の地を踏ませない事を約束させた。ディノス侯爵家も、弟のシャルル殿が継ぐことも決まった。要するに、王都追放という訳だ。ディノス侯爵家からは、今回の被害者に多額の慰謝料を支払う事も決まったし。とにかくもう、ジャンヌとシャーロン殿が会う事はないから、安心しなさい」


 予想通り、王都追放の判決が出たのね。治療が終わるまでは王都にいる様だけれど、お父様の話では部屋から出る事すら出来ない様だし、きっと大丈夫だろう。


 これでシャーロン様の事も片付いた。

 ホッと胸をなでおろしたのだった。

次回、最終話です。

よろしくお願いしますm(__)m

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