星新一の短編小説「ボッコちゃん」の名前について
ショートショートのヒロインの名前について考えてみました。
NHKテレビで、時々、星新一のショートショートを放送しています。
その最初に、「ボッコちゃん」があったと思います。
ところで、あの、可愛い女の子のロボットに、何で、ボッコちゃんという名前をつけたのでしょう。
変な名前だなぁとは、かねがね思っておりましたが、その謎は解けないままでした。
そして、最近、ふと、思ったのです。デコボコのボコじゃないか、と。
デコボコは、漢字で書くと、凸凹です。
この漢字、出ている所と、引っ込んでいる所が、合体すると、ちょうどピッタンコになります。
ということは、古事記の最初にある、「なりあまるところと、なり足らざる所とを、補い合った」という夫婦結合の表現の仕方を連想しませんか?
つまり、デコは男の特色を、ボコは女の特色を、端的に表現したものと解釈できるのです。
女のロボットの名前を、ほんのひとヒネリしただけで、ボッコちゃんにするのは、星新一にとっては、簡単なことでした。
マンコちゃんは、ストレート過ぎてダメ。
ワレメちゃんも、すぐ、見抜かれる。
ボッコちゃんなら、なんとなく、かわいげに聞こえるし。……………よし、これにしよう。
これでも、マジメな考察です。