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ドラゴン・クラン(Ⅱ )よちよち編  作者: 木苺
番外編 清明の結婚
86/92

出会い

暖かい見守りの甲斐あって、コンコン会から多くのカップルが誕生した。


もちろん個人的お付き合いを経て、関係解消に至るカップルもあれば

お友達関係に納まって、他の異性とのカップリングに至るケースも

めでたく 婚約や結婚に至るカップルもあった。


というわけで コンコン会は1年で終了した。

 とりあえずは 独身官僚や独身貴族たちの、出会いのきっかけ需要は満たしたということで。


数年後には また期間限定でコンコン会を開くかもしれないが

それは その時にならないとわからない。




そして 肝心の清明であるが・・


「第1回コンコン会」が開かれる前に 清明は スカイからしっかりと念を押された。


「この会は 半分は君の為に開催するようなもんだから、しっかりと 女性達と向き合うように。

 1年間の期間限定なんだから、これをのがすと次はないと思って頑張りたまえ」スカイ


「そんなことを言っても、”初めまして 清明です どうぞよろしく”のあとの展開ってワンパターンになりがちではありませんか?」


「だからこそ 会合では ゲーム大会とか 討論会とか いろんな企画ルームを盛り込んでいるんだよ。

 自分の好みのイベントに参加するもよし、参加者を観察してイベント終了後に話しかけるもよし、

 会食のテーブルには ファシリテーターも配置しているんだから、

それで 気が合った子と親しくなれないようなら、会の終了後にアドバイザーの所に行って、自分の対人パターンの振り返りでもやったらどうだい」スカイ



その結果

・第1回反省会で清明が受けたアドバイス他

 会場にはいったらすぐに物理的に近い位置にいる人にだけ話しかけるのではなくて、会場を見回して、もっと自分が気になる人の元に行きなさい


 自分に話しかけて来た人が 自分の好みの人ではない・興味のない相手なのに、丁寧に応対して自分の時間を無駄にするのはやめなさい。

 として上手に会話を切り上げるレッスンを受けた。


・第2回反省会

 顔を合わせた人すべてに笑顔を振りまくのは誤解の元


 自分が話したい相手の(そば)で会話の順番待ちをしていては、いつまで経っても自分の順番は来ない(自分がいいなと思う女性は、他の男性にも人気があるのが普通)


 気になる人に、さりげなく近づいたり 声をかける練習


とまあ 男女交際のきっかげづくりに関する初歩的アドバイスを受け

清明も男女交際におけるスキルを磨き、

とうとうデートにまでこぎつけた。


・・


清明は、噂の男であり、公爵でもあったので、女性達からも興味・関心が集中していた。


それゆえ、第3回のコンコン会で、15分間の自己アピールタイムに、「自分が公爵夫人に求めること・婚約者への期待」と言うスピーチを(おこ)なった時には、多くの女性が集まった。

 さらにまた 部屋の窓越しに廊下で傍聴する男達もそれなりに居た。


一般参加者の場合は、自己アピールの後の15分間を質疑応答に充てるのだが

清明の場合は、集まった女性が多かったので、

女性達は、その15分間を使ってスピーチの感想をめいめいカードに書き込み、あらかじめ用意していた自己アピール・身上書(写真付きも可)とともに封筒に入れて清明に手渡した。


清明は 封筒の裏側に、手渡されたときの印象を簡単にメモしておいた。

(これは あらかじめファシリテーターから全員に告知されていた)


それらを持ち帰り、しっかりと中身を読み込んだあと、清明は 何人かの女性と

コンコン会の会合で話し合ったり、会食したり、さらに 王都でのデートを経て

コンコーネ領への招待に至った。


王都でのデートは、どちらかと言えば 女性から誘われたケースが多かった。

一方 コンコーネ領への招待は、清明が誘いたいと思った複数の女性を招待した。


何故 複数になったかといえば、王都でのデートの都合がつかなったが

清明としては ぜひ一度話をしてみたいと思った女性もいたからである。


さらにまた 女性達の中には 一人でコンコーネ領に御呼(およ)ばれするのは恥ずかしいから、他の女性と一緒の方が良いという人もいたのである。

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