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ドラゴン・クラン(Ⅱ )よちよち編  作者: 木苺
     狩の稽古
8/92

牛とイノシシ

(1/3)


「今日は お前さんのしっぽの威力について実感してもらおうと思う」

コンラッドは ゴンに重々しく告げた。


「お前は しっぽだけを使って 魔牛を倒すのだ」


「え~ どうやって」ゴン


「牛に共通する戦い方はなんだ?」コンラッド


「突進?」ゴン


「そうだ 牛も猪も その体格の良さを生かしてまっすぐに突っ込んできて、

 角で突き刺したり 相手を跳ね飛ばしたりする」コンラッド


「だから 前は 上に飛び上がって牛の背に飛び降りて

 牛が走りつかれるまでつかまっていろって言ってたよね」ゴン


「そうだ 以前のお前は 今のお前より小さかったからな。

 しかし 今のお前なら しっぽを振って牛の頭を叩いて気絶させたり

 足払いをかけてひっくり返すことができるのではないかな?」コンラッド


「そんな・・

 まずは ふつうの牛・大牛・そして魔牛って 順番に試していこうよ」ゴン


「よかろう 『新技を試すときには 慎重にステップアップ』という基本をよく覚えていたな」

コンラッドは ゴンをほめた。

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