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牛とイノシシ
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「今日は お前さんのしっぽの威力について実感してもらおうと思う」
コンラッドは ゴンに重々しく告げた。
「お前は しっぽだけを使って 魔牛を倒すのだ」
「え~ どうやって」ゴン
「牛に共通する戦い方はなんだ?」コンラッド
「突進?」ゴン
「そうだ 牛も猪も その体格の良さを生かしてまっすぐに突っ込んできて、
角で突き刺したり 相手を跳ね飛ばしたりする」コンラッド
「だから 前は 上に飛び上がって牛の背に飛び降りて
牛が走りつかれるまでつかまっていろって言ってたよね」ゴン
「そうだ 以前のお前は 今のお前より小さかったからな。
しかし 今のお前なら しっぽを振って牛の頭を叩いて気絶させたり
足払いをかけてひっくり返すことができるのではないかな?」コンラッド
「そんな・・
まずは ふつうの牛・大牛・そして魔牛って 順番に試していこうよ」ゴン
「よかろう 『新技を試すときには 慎重にステップアップ』という基本をよく覚えていたな」
コンラッドは ゴンをほめた。




