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ドラゴン・クラン(Ⅱ )よちよち編  作者: 木苺
     ゴンの冒険!
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お兄ちゃん宣言!

コンラッドは ノーム達の話を地上に持ち帰った。


「ノーム達が スカイボードを操れるのならば、

 あいつらも 洞窟の中に取り残されることなく

 地中世界を 自由に往来できるようになり

 今後の発展が期待できる」コンラッド


「なぜ 以前はスカイボードを持ってなかったんだい?」ミューズ


「当時のわしは そんな道具のことなど考えもしなかった。

 そもそも 魔道具なんぞという発想そのものがなかったな」コンラッド


「確かに 転移ができれば 移動用の魔道具なんて必要ないよね。」ミューズ


「だが 魔道具を使って移動することを体験すれば

 そこには 転移とは違う楽しみがあることに気づいたな」コンラッド


「そして 転移するよりも 消費魔力が少ないこともね」スカイ


「大ちゃん達が スカイボードを使いこなせるなら

 僕は みんなと一緒に 空中鬼ごっこをしたいなぁ」ゴン


「ふむ ゴンの遊び仲間か、いいな」

ゴンに甘いコンラッドは 真剣にノームにスカイボードを提供するメリットを考えだした。


「地中ならば ゴンが思いっきり飛び回っても・・

 ワームやその他が飛び出してきても 噛みつかれるのはゴンであって

 ゴンが 人族に迷惑をかけるかもなどと心配する必要はないし」

コンラッド


「おいおい 物騒なことを言うなよ」ボロン


「しかし あそこは弱肉強食が当たり前の世界だからな

 己と無関係な存在に 遠慮することも忖度する必要もない

 その代償は 何が起きようと自己責任!じゃ」コンラッド


「たしかに 弱肉強食の世界なら、ドラゴンも子供のころから思いっきり自分の力の限り 遊んで 戦って 成長できるね」ミューズ


「でも その途中で ゴンが死んだら困るよ」ボロン


「そういう世界ならばこそ わしらも必死になって子育てをするのじゃ。」コンラッド


「ということは ノーム達にスカイボードを提供することが決まりですかね?

 提供の代償は、ゴンの遊び相手をすること、ゴンの成長と生存の手助けをすること、今後もドラゴン・クランの一員として 我らの良きパートナーであるということですかね」スカイが締めくくった。


というわけで ミューズが行って、スカイボード作成に必要な大ちゃん達の情報を集めてくることになった。


魔力や魔法の使い方には個性や種族差があり、スカイボードは魔力操作により動くので、まずは使用者情報を集めて オーダーメイドなり カスタムメイドなりする必要があるのだ。


ミューズの話に怪訝そうな顔をしていたゴンにボロンは説明した。

「オーダーメイドというのは、特注品

 つまり、使用者の好みに合わせて ある製品を一から作り上げること。


 カスタムメイドというのは、ある製品を作るときに その製品の一部分だけを使用者にあうように調整する作り方。

 だから カスタムメイドしやすいように標準的な作り方がすでに出来上がっていたりもするね」


「ふーん 道具を作るにも いろいろな決まりがあるんだねぇ」ゴン


「だねぇ」そう言って ボロンはゴンに触れた。


「僕 もう お兄ちゃんだから 赤ちゃん扱いしなくてもいいよ」ゴン


「すまん。じゃあ これからは なでなでは控えるよ」ボロン


「うーん 全部なくなるのは嫌だな」ゴン


「はいはい。」と言ってボロンは笑った。

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