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ドラゴン・クラン(Ⅱ )よちよち編  作者: 木苺
     いよいよ地底へ
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一時帰郷

練習のかいあって、ゴンは急上昇・急カーブ・空中横回転の技を身に着けた。


しかしいまだに 高度感覚は身につかず、先行するミューズのあとについて同じ高さで飛ぶことしかできなかった。


これでは ワーム生息域であるかもしれない荒れ地の上を一人で安全に飛ぶことができない。

うっかり知らないうちに高度が下がってしまって、龍の羽ばたきの振動を感知したワームが飛び出してきてガブっと来ると困るから。


ちなみに前回、歩いているゴン達一行の前にワームが飛び出して着来た時には

コンラッドがとっさに防御魔法を発動しつつワームの頭に飛びついて前足でぶん殴って押さえつけ、後ろ足でワームの頭を蹴り飛ばして再度ワームの頭を地面にたたきつけて時間を稼ぎ、ゴンが 何とか宙に飛び上がることができたのであった。

 ワームの頭上で ギャロップのような足技を展開したフェンリルのコンラッド。


しかし 急発進・旧上昇するゴンの背中でひっくり返って転げ落ちる寸前に、スカイが持たせてくれた護符のおかげでなんとか、ゴンの背中の羽毛にしがみついて事なきを得たボロンは、

今後、空中横回転の可能性のある飛行に、現状の装備で騎乗することを断固拒否した。


「確かにねぇ、龍の背中に固定された鞍にしっかりと体が固定されていない状況で

 アクロバット飛行する龍の背に乗るのは僕もいやだなぁ。」ミューズ


「しかし まだゴンの皮膚は鞍をつけるに足るほど十分固くなっておらん!」コンラッド


「コンはゴンに関しては過保護だからなぁ。

 一度、地上に戻ってゴン専用の高度計と 今のゴンに装着できる鞍をつくることについてスカイに相談したらどうかなぁ」ミューズ


「しかし 龍の庭でアクロバット飛行をしたら、家畜も魔獣も怯えてひっくりかえってしまうぞ。

 となるとスカイをここに連れて来ざるをえまい」コンラッド


「となると デュランもかな?

 その場合は僕が 地表で家畜番だね」ミューズ


「やれやれ 地中世界を秘密にするって話はどこに行ったんですかねぇ?

 それと デユランはスカイボードに乗れるんですか?」ボロン


「あー デュラン専用のスカイボードを作るには 時間も材料もいるなぁ

 その点も含めて スカイに相談したほうが良いかもしれん」コンラッド


「もうちょっと 自由に空を飛び回りたかったなぁ

 せっかくここで オモイきっり飛び回れたのに」ゴン


「どっちみち 水と食料は補給しておいた方がよかろう。

 この分だと、地中探検の時には 非常時のことも考えて年単位の食料を備蓄してかかったほうがよさそうだ」コンラッド


・・

というわけで 約1か月ぶりに ゴン・ボロン・ミューズの3人は地上に戻った。


コンラッドは 光の洞窟によってノーム達と情報交換してから戻ってくる予定だ。


ボロンは デュランから留守中の報告を受けるとともに、龍の庭全体をあちこちを見回った。


さらにダーさん達と話し合って、現在地中部で魔要素たっぷりの無精卵を産んでくれているメイ・もえコンビに加え、レティ・レイチェル・モーリーにも魔要素たっぷり無精卵を産みに地中洞窟へ行ってくれるよう話をつけた。


ミューズは増援部隊である3羽のダーさん達をコンラッドと協力して地中洞窟へと転移させた。


ゴンは、帰郷前にコンラッドから受けていた指示に従って、魔牛や魔ウサギなどを捕まえて自分達神獣用の食料として空間倉庫にストックした。

さらに牛などの家畜類も捕獲・解体して人族のための食料備蓄とした。


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