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ドラゴン・クラン(Ⅱ )よちよち編  作者: 木苺
     ドラゴンクランの日常的お仕事
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その他の飼育生物たち

七面鳥が門番なら、館の前の堀にたむろしているアヒルたちは、警報係である。


雛の間はぴぃーぴぃーかわいい鳴き声なのに、

大人になると がぁがぁうるさい。


アヒルたちは 自然繁殖しているが、卵はちょくちょくもらいに行っている。

数が増えすぎたら、雄の成鳥も食用にしている。


本来 堀川の対岸から侵入者があったときの警戒用に飼い始めたのに

ボロンが時々卵を取りに行くせいで 今やボロンを見るとがぁがぁ警報を鳴らすから敵襲警報役が務まらなくなってしまった。


ミューズやスカイは 姿を見せずに生垣の影から 遠隔魔法でさっとアヒルをつかまえたり卵を奪ったりするので、アヒルたちからはノーマーク。

むしろ 日ごろから優しい声で歌いながら散歩しているミューズは

アヒル達からも好かれている。

 ほんとは アヒルの丸焼き用に一番よくアヒルを捕まえるのはミューズなのに。


「じゃが ミューズが捕まえてくるアヒルはいつも年寄ですじばっておるのだ」コンラッド


「そりゃぁ 寿命が付きそうな鳥を選んでいるから」ミューズ


「その点 スカイが捕まえてくるアヒルは まるまると太って肉も食べごろの旨い奴なんだよなぁ」ボロン


「あいつは グルメだからな」コンラッド


「グルメな師匠の為に 捕まえてきてるんだと思うけどなぁ」スカイ&ミューズ


「ふむ 師匠思いの弟子を持つことのできたわしは幸せ者じゃな。」

まんざらでもない顔のコンラッドであった。

 


同じく 田んぼの除草・防虫係の田鴨たがも

番兵代わりのハチ(はちみつもいただく)


さらに こい・フナ・ナマズ・食用ガエル・しじみなどなどの淡水魚貝も育てている。


「すごいですね。」

飼育している生き物の種類の多さに デュアルは驚いた。


「自給自足だからねぇ。

 短期間ならともかく 何年も住んでると、だんだん 食欲にあわせて

 あれもこれもと食材をそろえようとすると 飼育する種類が増えるんだ。」ボロン


「しかも 個人個人の食の好みもあるからねぇ」ミューズ


「そうそう 蛙のおかゆや、蛇のスープを食べたがる人もいるし」ボロン


「そういう調理法も 食事当番として覚えないといけないんですか?」デュアル


「一緒に作っていると自然に覚えるよ」ミューズ


「ここにいると 食生活を中心に毎日が回っている気がしてくるね」ミューズ


「うんうん」ボロン

「だからこう 新人さんがなじめるかどうかが気になるわけ」ボロン


「いやぁ 予想外の連続です。

 だけど なじむようにがんばります!」デュアル

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