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ドラゴン・クラン(Ⅱ )よちよち編  作者: 木苺
第3章 地底世界の探検 :新しい仲間
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デュランの部屋

 デユランの部屋は スカイの部屋の上、ロビーの北東側にあった。


 東側の窓には レースのカーテンがかかり、その手前には分厚い若草色のカーテンが脇によせられタッセルで留められていた。

(お城の窓と同じ二重カーテンとは贅沢だなぁ。)


窓には 網戸と雨戸もついていた。

(こういうところは ドワーフの建物の窓みたいだ)


 北側の小窓のそばには、机があり、ロビー側の壁面にある押し入れのでっぱりが程よく寝室側からの目隠しになっていた。


押し入れの下の段には 引っ越し前の家から持ってきた可動式の本棚がすっぽりと収まった。


押し入れの上部は、これまた前の家から持ってきた保管庫がすっぽりと収まった。

 (まるで 僕の家具を収容するためにあつらえたような押し入れだな)


押し入れの上には前開きドアの天袋までついていた。


 北側の小窓には、机の上に畳んでおいてあったレースのカーテンと、以前から使っていた深緑のカーテンを取り出して付けた。


 (東側のテラス窓カーテンの若草色は、もしかしたら僕の持っている深緑のカーテンに色をあわせて選んでくれたのだろうか?

 大窓に深緑のカーテンだと ちょっと雰囲気が重くなるから、若草色にしたんだろうなぁ)



 ドアの横には洗面台があった。

そこにはボロンからのメモが添えられていた。

『洗面台回りやベット周りの空間活用のための作業や 追加の家具をオーダーしたいときには

 声をかけて、手伝うよ』と。


 (ほんとに 至れり尽くせりだ。

  もしかして ボロンさんって配達の仕事だけではなくて、木工も得意なのかな?) 

 


 ドアの左側、部屋全体の南側が寝室スペースだった。


ロビー側の壁面の折り畳み式スライドドアあけると、高さ30センチ幅45センチ奥行80センチの引き出し式ケースが二つ並びその上がコート類などを釣るようになったドレッサーや、奥行き45センチ高さ15センチ程度の横長引き出しが4段の洋服箪笥(幅90センチ)の上が上着などを釣るようになったドレッサーがあった。

 もちろん天袋つきだ。


(うわぁ 床から天井までしっかり使える壁面収納だぁ。

 それに使いやすい。)


 ベッドや寝具類は、以前から使っていたお気に入りのものを、ミューズが空間収納で運んでくれていた。


(エルフの魔法ってホントすごいな。

 てっきり ベッド類は大きすぎるから置いてこなければいけないと思っていたのに

 そっくり運んでくれるんだもの。


 あんなすごい能力があると知れたら、引く手あまたで大騒ぎになるから、

 ドラゴンクランが何でも秘密にして守秘義務でがんじがらめにするのも納得だよ。

 本物のドラゴンも話す鳥もいるし、ほかにも いろいろ とんでもないものがわんさか出てきそうな予感がする。


 スカイ国王も 治療系の大魔導士かと思っていたら、転移魔法の巨匠だったし・・)



デュランは私物を部屋の中におさめながら、これからの生活に思いをはせた。

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