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ドラゴン・クラン(Ⅱ )よちよち編  作者: 木苺
第2章 牧人の里とドラゴンと地中世界
29/92

温泉音頭

「はぁ~ 洞窟温泉良いとーこ 一度ワァ おいで」

ゴンは歌いながら チョイナちょいなの合いの手にあわせてしっぽで湯面を軽く叩く


「ゴンも この歌 歌えるようになったんだねぇ」ミューズ


「うん♡ みんながいつも歌っているのを聞いて覚えた♬」ゴン


水滴が 照明を受けて虹色に輝く


ボロンはと言えば、湯舟の中に適量の温泉湯を入れてその中につかりながら、湯舟を温泉の湯の中に浮かべて漂いながら、のんびりと山中節を歌った。♬闇の山中 湯の匂い♬と


「ずいぶん のんびりとした歌だねぇ」ミューズ&ゴン


「のどかでいいだろう」ボロン


「聞いているうちに のーんびりと 心が穏やかになってくる」コンラッド


「穏やかな気持ちにならないと この歌は歌えないからねぇ」ボロン


「落ち着くね」ミューズ


「にしても お前さん 面白いものを作ったな」コンラッド


「だって せっかく温泉に入っても、深いと泳がないとだめなんてしんどいじゃないか。

仰向けで浮くのと全身を湯に浸してくつろぐのは別物だしさ。

 かといって 君たちと一緒の時に 無理やり作った浅い所に貼り付いているのも面白くないから、湯舟を作ったんだ。


 これなら 僕は僕専用のバスタブにってひたっているのと一緒、

そのバスタブを君たちの入っている大きくて深い温泉に浮かべれば 

僕ものんびり 君たちの間を動きまわっておしゃべりしながら湯にかれるってものさ」


というわけで 4人はひとしきり 湯の中を泳いだり 浸かったり 漂ったり

歌ったり しっぽで波を起こしたりして遊んだ。


そのあと ミューズは 洗い場の宙に漂う結界の中の泡を押しつぶして液体に戻して排水池を送り込んだ。


「バイオ分解できる素材でも 泡の状態でたくさんになると たいへんなことになるってわかったよ」ミューズ


そして スッキリとした温泉のほとりで ミューズはゴンの体に温風を吹き付け

ボロンが くしで毛をふんわりと仕上げてやった。


ゴンは 言われるままに立ったり座ったりして毛づくろいをしてもらった。


「今まで コンラッドがスカイたちに世話を焼いてもらうのを見てうらやましいなぁって思ってたんだけど、こうして手入れしてもらって僕大満足♡


でも 僕ぐらい大きくなると 世話をしてもらう間じっとしているのも退屈だから

次に脱皮した時はおなか側の毛は無しにしようと思う」ゴン


「えっ ドラゴンって脱皮するの?!」ミューズ&ボロン


「ううん ほんとは脱皮しない。

 でも コンラッドが体の調子を整えてくれた時に、

 毛がいらなくなった時には 脱皮したらいいと教えてくれたの。

 抜け毛魔法よりは簡単だからって。

 でも 背中の羽毛はボロンが気に入ってくれてるし、僕どうしようかなぁ。


 今度、水鳥さん達に 羽毛の手入れ方法を教えてもらおうかな」ゴン


「まったく 君は 何を教えているんだよ」ミューズはコンラッドにささやいた


「お前さんの性別変更魔法の応用じゃよ」コンラッドはささやき返した。


そんな二人をよそに、

「ぼくにとっては 君の健康と安全が何よりも大事だから

くれぐれも無理と無茶はしないでくれよ」

とボロンは ゴンにだきついて話した。


「うん!」

ゴンはそういって ボロンを背中にのっけて 幸せそうに座り込んだ。


(参考)

石川県民謡 山中節

 https://www.youtube.com/watch?v=w8ZFj8NNuHA


群馬県民謡 草津湯もみ唄

 https://www.youtube.com/watch?v=8kwG7un33fg

   ↑のどかです


 https://www2.nhk.or.jp/archives/michi/cgi/detail.cgi?dasID=D0004380044_00000

  NHKアーカイブなので 草津温泉のロケ映像が豊富

  こっちは 元気が良い


一般的な草津節(ゴンが替え歌にした元唄)

  https://www.youtube.com/watch?v=5piYPVztGoQ

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