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ドラゴン・クラン(Ⅱ )よちよち編  作者: 木苺
     ゴンの家族♡
16/92

スカイの里帰り

(1/8)

久しぶりにスカイが帰ってきた、龍の草原にあるクラン館に。

おまけとして清明も帰ってきたがったのだが、領主としての仕事をさぼり気味だったので、領地に呼び戻されて一緒に来れなかった。

 せんだって、清明は休暇をとって竜の地へ遊びに行ったばかりだったので領主仕事に引き戻るされるのも仕方のないことだった。



「お帰り~♡」

ゴンは 小さくなってすっ飛んできて、スカイの胸に飛び込もうとして、コンラッドにしっぽを咥えられ、ストップをかけられた。


「何すんだよ~ 痛いじゃないか」

涙目でコンラッドに抗議するゴン


「おまえな 体を小さくした点はほめてやるが

 そのスピードでスカイに飛びついたら、スカイの胸に穴があく

 さもなきゃ、スカイが自分の身を守るために結界を張ったら、

 お前はスカイの結界にぶつかって 今よりもっと痛い思いをするぞ。」


「えー スカイ そんなことないよね?」

かわいく小首をかしげて スカイを見上げるゴン


苦笑しながらスカイは答えた。

「そんなことあるある、

 ぶつかった時の衝撃は、質量と速度に比例するんだ。

 例えば、こんな小さな玉でも 板に穴をあけることがでる」


スカイは 木の実を指ではじいて薄板に穴をあけた。


「君、木の実とこの鉄の玉の重さの違いがわかる?」

スカイは ゴンの背中に木の実を乗せた。

 ゴンは重みを感じることなく?顔

 次に鉄の玉を乗せた。 やっぱり?顔のゴン


そこで スカイは 自分の部屋から上皿天秤を取り寄せて、

木の実と鉄の玉の違いを見せた。


「鉄の玉の方が 木の実より小さいのに、鉄の方が重いんだね」ゴン


「そうだね。よく気が付きました」


「じゃ、今度は この二つの玉をそれぞれ飛ばすよ」


といった具合に、スカイは 玉が速いほど、分厚い板に穴をあけられること、速度が同じでも 重い球の方が穴をあける力が大きいことを実証して見せた。


「ふーん なるほどぅ。

 でも さっきの僕のあいさつとどういう関係があるの?」


「君 さっき僕に挨拶する為に変身するときに、自分の体重を変えた?

 体を小さくしただけじゃないの?」スカイ


「体重ってなぁに?」


そこで スカイはボロンと一緒に巨大シーソーを作った。


まずは お互いの体重比べ。


ゴンの体重と釣り合わせるためには、魔牛を10頭眠らせて重ねて、その上にダーさん一家が梯子状態に積み重なって、さらにその上にフェンやボロンやミューズが乗っからなければいけなかった。


魔牛の上に立って、背中に若鳥達を乗せたオットーが

盛大に口だけ大騒ぎをしたのはご愛敬。


みんなで シーソー遊びをしたり、ゴンが体の大きさを変えてもシーソーのつり合いが変わらないことから、体重の変化がないことを確かめたり


衝撃実験のために、スカイとコンラッドとドラちゃんで いろいろな重さのものを同じ速さで飛ばす練習をしたり、


重さは同じで大きさの違う玉を作ったり・・


魔法の練習&物理の法則確認実験をスカイ先生のご指導のもと

ゴンちゃんは いろいろ実体験しました。


そして最後に ゴンはしっかりと防護魔法をかけてもらったうえで

体を小さくして分厚い板にぶつかりに行って、

小さいながらも しっかりと貫通穴をあけ

大きな体のままで のんびり飛んで木造小屋をふっとばし、

自分の威力を知って びっくり仰天のドラちゃん。


結論:どんなにうれしくても 誰かに飛びついてはいけない

 ちゃんと手前で止まって そっと触れたり ハグすることが大切♪


「だけどさ、ボロンもスカイも キュッと抱きしめてくれるじゃないか。

 どうして僕が抱き着いたら ダメなんだよ?」ゴン


「よし 明日の狩の訓練は、ゴンがきゅっと抱き着いて魔牛を倒すことにしよう」コンラッド

※ 土日休日は 朝8時 夜8時の2回投稿

  月~金は  朝7時の1回投稿です

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