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第三話・戸惑いと出会い

第二話が短かったことをおお詫びします<m(__)m>

話の切りがよかったのであの長さになってしまいました;

「こいつも戦場に行くのか・・」


ドックの整備デッキから眺めていた斎藤少佐が言った


「戦艦ですから、戦うことが仕事です」


背後から聞こえた声の方に振り向くと大和が立っていた

 

「開戦のこと聞いたのか」

 

「私のいたるところで話されちゃ、いやでも聞こえてきます」

 

「それもそうだな」


斎藤少佐は苦笑しながら言った


「そうだ、いつになるかわからないが今のうちに伝えておこう」


大和は斎藤少佐の言葉に首をかしげた


「正式に就役したら、お前は連合艦隊旗艦として第一戦隊に配属だ」

 

「連合艦隊旗艦・・・ですか?でも旗艦って長門姉さんですよね?」

 

「現在の旗艦は長門だが、お前は海軍の象徴だ。お偉いさんに言わせたら、その象徴艦である大和が連合艦隊旗艦にならずにどの艦がなる・・ってことだ」

 

「でも・・私、長門姉さんに一度も会ったことないのに・・・」


斎藤少佐は大和の戸惑い何か言いたそう目を見て、察した

 

「わかった。長門は今広島に停泊しているし、長官への大和の経過報告って形で乗艦できるかもしれない。その時に私から長門に大和の気持ちを伝えておこう。直接話したことはないが、何度か見たことはあるから見ればわかる」

 

「・・・はい、ありがとうございます」



広島湾 連合艦隊旗艦・戦艦『長門』


「斎藤哲哉少佐、呉より大和の経過報告に参りました」

 

「まあ、かけたまえ」


失礼しますと言いながら斎藤少佐は椅子に座った


彼の提出した報告書を眺めるのは山本五十六連合艦隊司令長官その人である

 

「・・・ふむ、概ね順調だな」

 

「はい、就役なれば必ずや大和は連合艦隊の、そして日本の力になりましょう」

一通り読んだ報告書を閉じ、テーブルに置くと山本長官は口を開いた

 

「なあ斎藤少佐、なぜ私にこれを?連合艦隊司令長官という職に就いてはいるがこういうもんは海軍省の役目じゃあないかな。それともこの長門に乗艦したかった理由でもあるのかな?」


「はっ・・それは・・・」


斎藤少佐は図星と言わんばかりに戸惑ってしまった

 

 

「あははははは。少佐には博打はできんな。考えや感情がすぐ顔に出てしまう。で、乗艦したかった理由は?」

この人には隠しごとはできないと悟った斎藤少佐は言った

 

「長官は艦魂というものを?」

 

「もちろん知っとる。それに私は艦魂が見えるぞ。少佐もか?」


山本長官の目は新たな友人を見つけたように嬉しさに満ちていた


 

「はい。それで大和が長門に伝えたいことがあるとのことで、今回このよう形で参上した次第です」

 

「ふむ。・・・長門、いるか?」

山本長官が言うと彼の背後から白い第二種軍装に身を包んだ一人の女性が現れた

 

「お呼びですか?山本長官」

 

「紹介しよう。こちらは大和建造担当特務技官の斎藤哲哉少佐だ。少佐、彼女が長門だ」


「斎藤です。長門の艦魂とお会いできるとは光栄のいたりです」


斎藤少佐はおもむろに立ち上がり敬礼した

 

「長門型戦艦一番艦 長門です。こちらもお会いできて光栄です、斎藤少佐」

長門も続いて敬礼をした


二人のやり取りを見てから山本長官が言った

 

「ここではいつ人が来るかわからん。甲板で話そうじゃないか」


山本長官の提案に二人は賛成し、三人は甲板へ向かった


ご意見・ご感想などなどお待ちしております<m(__)m>

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