第一話・戦艦「大和」
にわか仕込みの艦魂小説です;艦魂のお話が無理な方は閲覧をご遠慮なさることをおすすめします(-_-;)
作者の足りない知識での執筆ですので至らない点が多々あると思いますが、生暖かい目で見守っていただくとうれしいです
西暦1941月12月16日、彼女は就役した
戦艦「大和」・・・後に戦艦の代名詞となる世界最強の戦艦の誕生である
遡ること9日前、呉軍港
就役前の最後の公試運転を終え、港に帰港した彼女・・大和
「私いつになったら外の海に出られるんだろう?それにこんなにたくさんの憲兵さんに囲まれるのも・・」
ドックに入渠した自分自身を見ながら戦艦大和の艦魂・大和はつぶやいた
彼女のことは最高機密で軍上層部でも一部の人間しか彼女のことを知らない
「もうしばらく我慢してくれ。一週間もすれば正式に就役ってことになる」
「技官さんっていつもそればかり・・」
彼女は頬を膨らましながら言った。この大和担当の特務技官・斎藤哲哉海軍少佐は艦魂が見える数少ない人間である
「まあそうなのだが・・でも今回は一週間って初めて時間が出てきたんだから少しは信用できるだろ?」
「自分で少しって言ったら駄目ですよ〜」
斎藤少佐は一本取られたという風な感じに頭をかいた
「特務技官殿。少しよろしいですか?」
技術担当の兵が言った
「ああ、すぐ行く」
先ほどまでの親身な感じから一変し、軍人らしい顔つきになり返事をした。当然、兵には彼女の姿は見えていない
「早く済ませて、戻ってきてくださいね」
大和は少し不満な顔をし、それを見た斉藤少佐は口ぱくで『またな』と言った
「もうこんな鉄の壁の中にいたくない・・早く遠くの海に行きたい・・・そういえば私、妹いるんだよね。技官さんに聞いてみようかな。」
自身の艦首に座りながら呟いた。そして彼女は我慢できず、早速斎藤少佐少佐に妹のことを聞こうと彼の部屋へ行った
「え・・妹?まいったな、大和は知っていたのか」
斎藤少佐の様子に首をかしげながらも大和は聞いた
「その反応はいるってことだよね?どんな娘?名前は?」
「仕方無い。・・彼女の名前は『武蔵』だ。今はこれだけで我慢してくれ。それに話で聞くよりはちゃんと会って確かめた方がいいだろ?」
「・・うん。今は名前だけでもわかればいい。ありがとう」
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