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第1話 始まり

7時投稿と16時投稿ってどっちの方が良いんですかね……?


投稿時間悩む……

「ここは……どこだ……?」

「あっ、ようやく気づいたみたいですね」

「ええと……あなたは……?」

「神です(キリッ」

「へ?」

「だから、神です」

「えぇ……」


あ、ありのまま今起こってることを話すぜ!目が覚めたら全然知らない場所にいて、近くに神を名乗る美少女が居たんだ!何を言ってるか分からn———


「あら、美少女とは……照れますね……」


訂正、「神を名乗る美少女」じゃない、「神」だ。今、明かに思考を読んでた。それに周りを見渡してみれば真っ白な風景が広がっている。絶対地球じゃない。それに———






可 愛 す ぎ る



この美貌は並大抵のものではない。断言できる。自分の理想のタイプとは違うが思わず見入ってしまうほどだ。これを神と言わずして何と呼ぶ!


「うふふ……ありがとうございます」


そう言って女神は微笑む。……ああ、駄目だ……尊すぎる……二重の意味で(謎)。


「あっ……あのっ……ええと……」

「焦らなくても大丈夫ですよ」

「す、すみません……ええと、ここはどこでしょうか……?」

「死後の世界ですよ?」

「へ?」


……死後の世界!?えっ!?じゃあ俺は死んでるのか……?


「もちろんですよ!」


いや、そんな元気よく言われても……。そういえば死ぬ前って何してたんだっけ?思い出そうとしてみるが全然思い出せない……なぜだ……?


「ああ、それは死んだ時の前後の記憶を消しているからですよ。記憶を持ったままだとパニックになってしまう人がいて……」


それなら理解できる。でも……


「自分がどんな生活を送ってきたのかも思い出せないのは何故ですか……?」

「……それは、あなたの過去が酷かったからよ……」

「そうなんですか……」


そう言われても全く実感がない。まあ記憶がないから当然なのだが……。しかし、不思議な感覚だな。自分がどんな生活を送ってきたかはわからないのに、自分のことが分かる。好きなものだって思い出せるし、おそらく生前に見ていたであろうアニメの内容も。でも、やはり思い出せない……。


「それで、なぜおr……私はここに?」

「一人称くらいは変えなくてもいいと思いますけど……あなたをここに呼んだのは他でもありません。転生してもらうためです!」

「転生ですか!?」


薄々気付いていたがまさか本当に転生するとは……


「という訳で、3つだけ、願いを叶えてあげますよ」

「どういう訳ですか!?」

「強いて言うなら……サービスですね」


サービスか……裏がないか心配だけど、どうせ相手は神なんだ。下手に疑って機嫌を損ねるよりは、素直に甘えておくほうがいいだろう。


「ええと……願いって何でも良いのですか?」

「はい、もちろんです。でも……」

「でも……?」

「あの……その……Hなお願いはちょっと……」

「しないですよ!?俺を何だと思ってるんですか!?」

「えっ……?男性の方はみんなお願いしてくるのですが……」

「……」


えっ?何してんのみんな……相手は神だよ?女神様だよ?……まあ確かにね、こんなに美人だから気持ちも分からなくはないけど……かくいう俺もストライクゾーンだったらお願いしてたかもしれない。


……それにしてもお願いか……どうしよう……。まず、絶対条件として命の危険があるような世界には行きたくない。そういうラノベのような異世界があるかは分からないが保険で条件1つ使う価値はあるだろう。


「ありますよ。」

「うおっ、びっくりした」

「剣と魔法のファンタジーな世界だってありますし、科学技術があなたのいた世界よりも発達した世界だってあります。あなたの世界のアニメやラノベなどの創作物の世界にも行けますし……とにかく行きたい世界が有れば言ってください。もし無ければ創っても構いませんし」


……さらっと凄いこと言ったよ……そうか、どんな世界でもいいのか……だったら1つ目の願いことは決まったな。


1つ目の願い事でとりあえずは安全な世界に行くことができた。ただ、それでも病気とかにかかってしまうかもしれない。病気にかかる事は当たり前だから気にし過ぎと思われるかもしれない。しかし、よく考えて欲しい。確かに願い事を「病気にかからない体が欲しい」としたら、ただ病気にかからないだけになってしまう。だが、願い事を「どんな生活を送っても健康でいられる体が欲しい」にしたらどうだろうか。前者とは違い、後者は病気に限定していないためカバーされる範囲が広いのだ。その結果、後者には、「病気にかからない体」に加え、「どんなに夜更かししても体調を崩さない体」や、「どんなに食べても太らない体」と言った願いも含まれる事になる。個人的には、夜更かししたいし、体重や栄養を気にせずに好きなものをたくさん食べたい。ならばついでに病気にもかかりたくないという願いも叶えてもらおう。そう思ったのである。


ただ3つの願いを叶えてもらうのではなく、3つの願い事の中で出来る限り多くの願いを叶えて貰う方がお得だ。いくら相手が神だからって遠慮はしない。……さて、3つ目はどうしようか……と言ってももう決まってるようなものではあるのだが……




————————————————————————————————————————



「もう決まりましたか?」

「はい、決まりました!」

「では」

「まず1つ目のお願いは、『科学技術が発達した世界に転生すること』です!」

「ふむふむ」


ちょっとした動作すら可愛い……


「ちなみに、どれくらい発達した世界がいいとかありますか?」

「えっ!?そんなことまで決められるんですか!?」

「?はい。その程度なら」


流石です、神様!略してさすかみ。これは流行らないな(確信)。それは、そうとして神様ってそんなこともできるのか……じゃあ折角だから……


「では、VRMMORPGを作れるくらい技術が発達した世界でお願いします」

「はい、分かりました。」


アニメとか見ててめっちゃやりたかったんだよね


「2つ目は、『どんな生活を送っていても健康でいられる体』でお願いします!」

「はい、いいですよ」


まじか……自分で言っておいてあれだけど、かなり無茶な要求をしたと思うんだけどな……


「まあ、神ですから。これくらい余裕ですよ!」

「おお!流石です!」

「ふふふ、褒めても何も出てきませんよ〜」

「ははは、3つも願いを叶えてくれるだけでも充分優しいですよ!」


ってか優し過ぎます……


「では、最後の願いですね」

「はい!3つ目の願いは









『美少女に転生すること』








です」

「……はい?ええと、もう1度言っていただけますか……?」

「美少女にしてください!」

「はいぃぃぃぃぃぃぃ!?」


どうしてそんなに驚いてるんだろうか。


「いや!驚きますよ!だって生前は男だったじゃないですか!?……もしかして記憶失ってます……?」

「いえ、ちゃんと男だったって覚えてますよ」

「では何でイケメンじゃなくて美少女何ですか!?」

「え……何となく……?」

「何となくで決めないでください!大事なことなんですよ!分かってるんですか!?」


なぜ美少女になろうと思ったのか、理由は2つある。


まず1つ目は人外に転生する可能性があったからだ。「一寸の虫にも五分の魂」ということわざがあるくらいだ。虫にも魂があってもおかしくない。考え過ぎかもしれないが、保険をかけておいて損はないだろう。ただでさえ虫が苦手なのに、自分が虫になるなんて考えただけでも耐えれない。来世もちゃんと人間として生きたい。


2つ目の理由。それは……自分でもよく分からない。たしかに、自分でも「イケメンより美少女の方が得だな」とは思うが、普通はわざわざ異性になろうとは思わないだろう。異性になる事によって前世の知識とかが使えなくなる場合もあるし。ただ、明確な理由がないのだが、本当に美少女になりたいと心の底から思っているのだ。前世の行いによるものだろうか。自分でもよく分からない。


「でも、良いんですか?その気になればチートで異世界を無双できますよ?今、そういった物語が流行ってると聞きましたが……」

「大丈夫です。お願いします」

「はぁ、分かりました。では、早速ですが転生しますね!」

「本当にありがとうございます!」


折角神様のおかげでもう1度人生をやり直せるのだ。前世がどうだったか覚えてないけど、今世は自分でも惚れるような美少女になってやる!







みんなから頼られるような完璧な優等生の美少女に——————





————————————————————————————————————




「神様、良かったんですか?流石にあなたと言えどもバレたらただじゃ済みませんよ」

「いいのよ、これであの子が幸せになってくれれば」

「そういえば聞いていませんでした。どうしてあの子を転生させようと思ったんですか?普通の男の子に見えますが……。しかも、他にも転生者がいるような言い方だったのは何故ですか?」

「……あなた本当に言ってる?」

「えっ……まあ……そうですけど……」

「あの子はね!周りから理不尽な暴力に晒されててね!家族にも見捨てられてたのよ!誰も頼れる人もいなくて!そんな生活を3年間も送ってたのよ!」

「お、落ち着いてください……」

「どうしたら落ち着けるっていうのよ!しかもね!あの子は!自立できるまで必死に耐えて生きていこうと決意した矢先に!不慮の事故で亡くなってるのよ!」

「は、はぁ……確かに悲惨ですね……。でも、世の中にはもっと不幸な人とかもいますよね?」

「それは……ただ目に止まっただけよ……。別に不幸な人を幸せにするために人間界を見てたわけじゃないし……。ただあの子を偶然見つけて、偶然悲惨な目にあっていたから助けたかっただけよ……」

「そうだったんですか……」

「まあ神としては失格よね……ただの一個人に肩入れするなんて……」

「……そうですね、でも良いんじゃないですか?」

「そう……かしら……」

「少なくとも暇だからという理由で戦争を起こそうとした誰かさんに比べれば一人の少年?を助けたことなんて些細なことですよ」

「そうよね!じゃあ仕事に戻りましょうか!」

「誤魔化した!?」


最後のは伏線でもなんでもないです。主人公が選ばれたのはただの神の気まぐれってことを言いたかっただけです……

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