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第17話 戦闘……?

MARETUさんはやばい



 早速ギルドに行ってジョブを設定しにいく。そういえば姉と一緒にいた時はジョブ設定せずにモンスターと戦おうとしてたな……もしかしてお姉ちゃんってうっかりさん……?


 ついでにスキルも設定しておく。そして、改めてスキルの詳細を見てみる。


 【魔法技能】は魔法を使えるようにするほか、攻撃用の魔法ではなくたき火用の火を起こしたり、体を洗ったり飲んだりできる清潔な水を出したり、自分の周りの温度を少しだけ変えれたり、周囲を少し照らす程度の光を出すことができたりと、なくても困るものではないが有ると少し便利になるかもしれないという程度の微妙のスキルだ。はっきり言って魔法目的以外の人は絶対取らないだろう。


 【魔力操作】は同じく、魔法を使えるようにするほか、魔法特化の効果があるアクティブスキルで、スキルレベルに応じて消費するMPが減少したり魔法を使った後のクールタイムが短くなったりするとても優秀なスキルだ。


 【火属性魔法適性】は火属性魔法が使えるようになるほか、敵の火属性攻撃のダメージが軽減される効果もある。しかし、後衛は大体低耐久なのであまり意味はない。


 しっかり確認することも必要だと思うが、敵を倒さないことには強くならない。とりあえずスキルの確認はここまでにして戦ってみることにする。姉が言っていた東の平原に行ってみることにする。……結構遠いな……移動速度を上げるスキルを取ってもいいかもしれない……


 草原にはすでに多くの人がいた。おそらくほとんどのプレイヤーの最初の狩場はみんなここなのだろう。初心者は確実にここだろうし、ゲームが上手い人でも念のため簡単なところにしているのかもしれない。どうしようか……もし敵が想像より弱そうだったら本格的にレベリングしようと思っていたけど……これだけ人が多いと敵を見つけるのも難しそうだ。とりあえず、空いている敵を見つけるまでに結構時間がかかりそうなので、探すついでに他の人が戦っているところを見てみる。


 見た感じ2人1組で戦っている人が多い。パーティの上限は6人だが、序盤の敵にそこまで要らないだろうし、人数が多いと逆に一人当たりの経験値量が少なくなってしまうのであまり多い人数では戦わないのだろう。しかし、複数人で戦えば1人よりも早く敵を倒せるし、ダメージを受けた時の回復も交互にすることで安定して戦うことができる。自分もパーティを組んだ方がいいのだろうが、初心者だから足を引っ張ってしまうかもしれないし、それに……やっぱり他人を信用することができない。パーティは誰かのミスで全員が危険に晒されると思ってるし、命がかかってる以上下手に他人に命を預けたくない。ただ、別に自分はゲームが得意というわけではないので、いずれはパーティを組む必要があるだろう……どうしたものか……


 そんなことを考えながら歩っていると、ようやくモンスターを見つけることができた。他の人が戦っているところを見てもそこまで強くなさそうだし間合いをしっかり見極めながら戦えば大丈夫そうだ。それに、敵の姿はウサギをベースに少しモンスターっぽくしただけなので正直あまり怖くない。落ち着いて戦えるだろう。


 序盤の敵はほとんどノンアクティブで、自分から攻撃しない限り敵が攻撃をすることはない。魔法が届くギリギリのところから敵の様子を伺い、動きが止まったところで魔法を放つ。


「火よ、【ファイア】」


 自分の体の横あたりから現れた魔法陣から放たれた火の塊が敵へ飛んでいく。敵が止まっていたこともあって簡単に敵に当てることができた。……感覚としては、魔法が飛んでいく速度はすごく早いのでFPSをやってる感じかな……?エイムは簡単に合わせられるけど。


 敵の頭上に表示されているHPバーを見てみると、およそ全体の2割ほど削れていた。こんなに弱い敵なのに5回も当てる必要があるのか……と少し気分が落ち込んだが、よくよく考えてみれば自分は全く強化していないのだ。これくらいが妥当なのかもしれない。とりあえず、結構敵が簡単に倒せることが分かったので暗くなる前までひたすらレベリングしますか……



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 ……なんの成果も得られませんでした……


 いや、ね?別にサボってたわけじゃなくて、あまりにも人が多くて全然敵を倒せなかった……やっぱりMMOはリソースの奪い合いになるのか……なんとか頑張ってレベルを3まで上げたが、他の人はもっと上がってるだろう。このままだと、目標にしていた上位層の人たちに置いていかれてしまう……どうしよう……


 ここで1つの考えが浮かんだ。


 ……レベル高いところに行くか……


5000兆ポイント欲しい!!!!!

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