THE BROKEN 第一話 観察
最近、ニファがGTA5に、はまりまして。
家の中で、AKを連射するのですが。
迷惑
2025年 太平洋 日本本土から20㎞離れた位置にて…
日本 新特殊部隊 CEO 海上基地 マリンホーム 関東1
「おい…何でみんな本土に戻るんだ?」
「知らないよ…」
「誰がここを守るんだ?」
「Y団の部隊が守るらしいぞ・」
「あの部隊が…」
基地内で兵士たちが、船へと乗り込む。
数時間でこの場所は、静まり返った。
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都内某所
「やぁ、ミスター富永」
「ジェームズ長官!ようこそおいでくださいました。今回はどのようなご用件で?」
「そちらで新しい特殊部隊を組織したそうじゃないか?」
「はい!」
「その部隊の様子を見に来たのだ。 君の上司には、もう話をつけてある。」
「そうですか…マリホームの一時撤退に、何か関係がありそうですが…」
ジェームズは、表情一つ変えず、この広い部屋の壁にかかる、巨大モニターを見つめた。
「あの場所は、一時的に戦場になる。」
「はい?」
「元デルタフォースの隊員を再編成して、非公式の部隊を作った。」
「はあ…」
「規模は、中隊…そんな彼らをあの場所に向かわせた…言ってしまえば、捨て駒だ。」
「まさか! 戦わせるという事ですか?」
「そうだ…あの場所には、CEO最大の部隊を用意させてもらった…」
「眠猫部隊…」
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「四人全員そろったね?」
「はーい!」
六畳くらいの狭い部屋に、四人の男女と一匹の熊がいた。
「今日一日、この施設の護衛になったけど…なんか怪しい…おそらく今日、何者かによる襲撃があると考えられる。」
「あぁ…点検って言ってたけど、そんな感じもしないっすもんね。」
「だから烏丸! ドローンを周囲1㎞圏内に飛ばしてほしい。」
「OK じゃあ行ってくる。」
「ありがとう!」
「あとは、犬甘と吉蛇は、北東側を警戒。」
「はーい!」
「へい」
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「ところで、この集団の説明をしてもらえないか? ミスター富永」
「え―っとですね! この部隊は、弱いものから 小次郎団 通称K団、 武蔵団 通称M団、 大和団 通称Y団 で構成されており、少数精鋭を基本とした部隊が存在します。」
ジェームズは、じっとモニターに映る、銃を持った猫耳の少女を見つめた。
「あのふざけた格好をしているのは、どこのランクなのかね?」
「Y団です。」
「あの少女たちが…最高戦力…」
少し不安そうな顔をして、紅茶を飲み込んだ。
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2026年10月17日
海上 プラットフォーム マリンホーム。
非公式特殊部隊 到達まで、残り二時間。
海上プラットフォーム 500平方メートル(建築途中)
室内範囲 5F 200平方メートル
戦力 Y団 眠猫部隊
隊員数5名
隊長 眠猫 女性 19歳
身長 163㎝
使用武器 MP5NEKO スコーピオン猫 スペツナズナイフ
スナイパー 烏丸 男性 21歳
身長 192㎝
使用武器、M24 グロック付きドローン
突撃兵 吉蛇 男性 20歳
身長176㎝
使用武器 RPK
ペット 熊田 ♂ 8歳
身長3.5m
使用武器 熊専用グレネードランチャー バルカン砲
副隊長 犬甘 女性 18歳
身長 145㎝
使用武器 ミニミ機関銃 マカロフ
敵兵力 組織名不明。
現在索敵中
隊員数 100名
眠猫隊長の無線が起動した。
「隊長 見つけましたよ!」
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「どうやら、彼らが我々の存在を察したようだな…」
「そのようですね 長官…」
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「こちら、アルファ6…敵本拠地を視認した。 これより攻撃をかいs―」
「こちら本部! アルファ6、何があった!」
「こちら、ベータ6! アルファの船が撃破された! 救助活動をはじ…」
「何が起きてる!」
水面に大きな水の柱ができる度に、仲間の断末魔が響く。
断末魔の方を振り向くと、そこには黒こげのボートが海上に煙と共に浮かんでいるだけだった。
「烏丸…敵の船は?」
「40隻は、あると思う。」
「そっか、砲撃を続けろ」
「はいよ」
私の名前は、眠猫…
Y団の眠猫部隊の隊長をやらされている。
今日は、そんな私が体験した
厄日だ。
「こちら、ホテル6! 敵勢力が砲撃しています。」
「なんて命中精度だ! 固まるな! まとめて撃破されるぞ!」
元デルタフォースの精鋭隊員を集めた、非公式部隊
コバイユ
残り兵力 230名
使用武器
スカーL
M16A4
AKS
MP7
サイドアーム
P320
「周囲を包囲しろ!」
「標的の数は五名だと聞いている!だが侮るなよ!気を引き締めろ!」
船がマリンホームの周囲を囲んでいく、さすがの眠猫部隊も周囲を囲まれれば、守りきれない。
「グラップル!」
ソバイユたちが、グラップリングフックを撃ち込んだ。
次々と隊員が乗り込んで行く。
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「やけにそちらは静かな様子だな。」
「はい、ここからが本番です。」
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薄暗い、室内で眠猫が無線に向かい話しかける。
「よし! いまだ!」
「何かが飛んでくるぞ!」
「ドローンだ!」
数百機ほどのドローンが施設の空を囲んでいく。
「撃ち落とせ!」
兵士たちは、必死になりドローンに銃弾を浴びせる。
「引っかかった!」
弾丸に当たったドローンは、白煙をまき散らしていく。
「烏丸! 制圧射撃準備!」
「はーい!」
烏丸の指示に、犬甘が返事をした。
「なんだ!この煙は!」
「ゲホゲホ!」
ガスを吸い込んだ兵士たちが、咳やくしゃみ・嘔吐をくりかえす。
「ガス!ガス!ガス!」
ドローンから出た煙は、催涙ガス。
非殺傷武器ではあるが、強力なものである。
「地形の関係上、グラップリングで侵入できる場所は限られている!」
私の読みが当たった!
その場所は風の通りが悪いため、ガスがいつまでも残留し続ける。
とことん苦しむがよい。
そっと、無線機に唇を近づけ、仲間に指示を出す。
「熊田…GO」
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まるで野球の観戦を見るかのようにモニターを見つめる ジェームズ長官。
「ほう、催涙ガスを使うか…」
「彼らの戦法の一つです。」
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「くそ! しっかりしろ! 動けるや」
(バァー―――――!)
エンジン音の様な、銃声が響いた。
バルカン砲だ。
そんな生身の人間が扱える訳のない代物をソバイユに食らわせたのは、熊田だった。
しかし、彼らの必死の抵抗で発射された弾丸が、着ていた対戦車装甲の隙間に入り込んで、足の関節にけがを負わせた。
「熊田! ハウス!」
眠猫の指示に従い、逃げ隠れた。
戦闘可能な兵士
ソバイユ 残り 180名。
眠猫部隊 残り 4名