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化け物が生まれた  作者: クラゲ&ニファシスター&ミリタリー 
9mm拳銃
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第五話 NEVER DIE

2026年 10月


俺はある計画を実行する。

バニーガールと言う集団を襲撃する。


バニーガールとは、ライトニング同様…赤酒商会の傘下であり。

プレイボーイと兄弟関係の組織である。


リオの金で活動している。

リオを殺した金でだ…教えてくれたのは秋山だ。




















10月1日 


マーキュが経営している施設に射撃場があるらしい…

「え―っと トレーニング施設の入場になりますと…会員証が…」

「ソーラーシステム…アースって言えば、わかるか?」

受付でそう言うと、

受付の女が慌てて、案内を始める。


エレベーターに乗り込み、20階のボタンを押す。


ドアが開き、見えてきたのは、射撃練習場。室内戦を想定して、練習できるような構造だった。

一歩踏み出し、さらに周りを見渡す。

薄暗い環境…人気はなく静かだ。


その時。

(パァァーン!)

銃声が鳴った。

いつもの癖で慌てて、音の発生源を見つめる。

そこにいたのは、一人の小さな少女。


もしかすると、この娘が…

 ボスの…


少女は、30mほど離れた的に向かって、発砲を続ける。

持っている銃は、フルオート射撃ができるように改造されたグロック…


一発一発、慎重に狙いを定めて、的に当てる。

その狙いは、かなり正確だ…しかし、拳銃は狙って撃つ銃ではない…

じっくり棒立ちで狙えば、逆に自分が撃たれるだけだ。


「お嬢ちゃん…」

「?」

「その銃は、早打ちが命だ…じっくり狙って、撃つものじゃあない…」

「そうなん…ですか」

「手本を見せる…」


そう言って、俺は腰にぶら下がっている

レッドナインを取り出す。


丁度いい…腕試しだ。

ゆっくりと呼吸をして…手始めに、一番近くにある三つの的を射抜く。

サイトなんて覗かない…感覚で狙うんだ…

「わぁ~」

「奥の五つ」

そういって、俺は、30m先の動く小さな的を打ち抜く…

「すごいです!」

「いいか? 自分の感覚だけで撃つんだ…」

「わかりました!」

そういうと、彼女は銃を取り出し練習を始める。

邪魔になるといけないのでその場を後にした…

また来よう。



















三日後


ホテルで目を覚ました。

いつもと、変わらない天井だ。


「ねぇ?」

「え?」

俺の目の前に居るのは…秋山?…じゃない…

「私の事 忘れたんですか?」

「リオ!」

ベットから一気に体を起こした…

手のひらをじっと見続けて。

舌打ちをした…


夢の中でも、彼女を抱きしめたかった…

もう一度…彼女の温度を感じたかった。


このまま、死んでもいい…

そう思って、ゆっくりと、銃口を頭に突きつける。

ゆっくり目をつぶって…ゆっくりと、引き金を引いた。


(かちっ!)

射撃練習場で弾を使い切ったままだったのを思い出した。

まだ…目的が終わっていない…


(プルルルル!)

着信音…携帯からか…

「なんだ?」

「よぉー 地球君!」

「ヴィ―…お前か?」

「そうだ! 久しぶりー」

「何の用だ? 」

「銀行強盗をしようと思う! お前も来いよ!」

「いやだ」

「そっかぁ 残念だ! また誘うよ!HAHAHAHA」

そう言って、ヴィーは、電話を切った。


ヴィ―…ヴィーナスは、元ソーラーシステム NO.3であり。

ハッキングなどを得意とする。

ふざけた性格だが、たよりになる。


そんな奴が銀行強盗…何が目的なのだろうか?




今俺が追いかけているのは、神奈川県厚木市に存在する。

赤酒神奈川支部。


赤酒商会本部の右腕であり、

SS崩壊の実行犯である組織だ。


そのためにも、俺は神奈川へと移動した。

正確な神奈川支部の位置を割り出す為には、再び尋問が必要だ。


そう考え、赤酒商会の人間を狩りに行く。

ホテルを出て外を歩き始めた。

赤酒商会の人間は簡単に見分けがつく。

見分け方としては、構成員全員が赤く瓶の形をしたネックレスと紅白の手袋をつけているため、見分けやすい。


彼らが人混みの中にいても、その分かりやすい特徴ですぐ見分けがつく。

背中に背負うギターケースには日本刀とSMG…腰には拳銃…袖の中にはナイフを忍ばせている。

準備はできている。いつでも大丈夫だ。


駅前の人混みの中で、目を光らせる…

だが、赤酒商会の構成員らしき人影が見当たらない。

今日たまたまいないだけ?

そんなはずはない。


朝の通勤の時間…誰かしらいるはずだ…

誰一人見つからないもどかしさから苛立ち始めた頃、

人混みの中から視線を感じた。

視線の感じた方を見ると、とある男と目が合った。

明らかに自分の顔を見て焦っている様子だ。


赤酒商会かどうか確かめる必要もない。あの顔には見覚えがある。

ソーラーシステム襲撃の際…ボスを殺した奴だ…



――2015年――


「やめろ!」


    「アース! 娘を頼む!」

「娘がいるのか?」

    「やめてくれ! ボス! 逃げろ」

      (ドン!)

―――――――



久しぶりの再会に、ついニヤリと笑ってしまった。

いや…睨み付けていたの間違いか…


赤酒商会の構成員であり、ボスを殺した張本人でもある。

「よぉ…」

人混みを押しのけながら、アイツを追いかける。

怯えながら死に物狂いに逃げていく。


追い掛けたいのに、ここにいる障害物が邪魔で仕方ない。


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