DOCK TAG 第一話 暖かい手のひら…
書いてて思ったことは、思っていたより、話の流れがスロー。
「ねえ、アース」
「ん?」
「流れ星…見れなかったね…」
「そうだな…」
「でも寒い中、星が見れてよかった。」
「流れ星…見れなかったのに?」
「だって、あなたの暖かさをより感じれたもの。」
「もう、触れることは出来ないんだ。」
そう言って目を開いた。
秋の匂いがする、この森の中でたたずんでいた。
「これが、元カノちゃんのお墓?」
秋山が訪ねた。
「…そうだ」
「幸せだったんだろうな。」
「?」
「だって…やっぱ何でもない。」
「そうか…」
「ねえ! どっかおいしいお店連れてってよ。」
「…ラーメンなら」
「いいねえ ラーメン! 何ラーメン?」
「魚介…」
「さっすが福井県!海に面しているだけあるぅ!」
「東京も変わらないだろ…」
「太平洋と日本海じゃ違うの!」
「あっそう…」
そういうと、車に乗り込む。
山道を下り、少し大きな道路に出ると、西山公園ちかくの道を通り、レンタルビデオショップより少し手前にある、赤い看板のラーメン屋に着いた。
店内に入り、いつもの店主に迎えられる。
席に着きメニューを開いた。
バラ肉チャーシュー麺とチャーシューご飯を頼んだ。
秋山はこの店の名前が入ったラーメンを注文した。
「この店は、よく来ていたの?」
「まぁな・・・」
秋山が窓の外を見つめながら、微笑んだ。
――
「ここのラーメン! お魚大好きな貴方なら、きっと気に入るはずです!」
「別に俺は…」
(ズズズズ)
「あっうまい…」
「でしょ?えへへ」
――
リオ…俺時々、思うんだ。
復讐なんて、必要ないんじゃないかなって…
俺は、あの日…お前の最後の時に言った一言を聞き違えた気がするんだ。
「リオ!!」
「(復讐して)」
お前がそんなこと、言うはずないのにな…
「ねえ」
「ん?」
「ラーメン伸びるよ?」
いつの間にか、俺の間の前には、ラーメンが置かれていた。
「あぁ…すまない。」
ねぇ…あっちゃん…
元カノちゃんが最後に言った一言、私にはわかる気がするの…
それはね…