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化け物が生まれた  作者: クラゲ&ニファシスター&ミリタリー 
THE BROKEN
10/39

第二話 蛇と犬

今日は、わたくしクラゲの誕生日です…。

誰か祝って



「すまん、二人とも…熊田が打たれた…一時撤退させる。」

「わかった。私たちは引き続き、敵との交戦を続ける。」

「それなんだけど…」

「?」

「室内まで、引き付けてくれ。」

「わか―」

犬甘の言葉が途切れる。

「うおっしゃあああああああああ!」

「ちょっと! 吉蛇くん?」





マリンホーム、南部一…

「ダハハハハハハ!」

吉蛇がソバイユの兵士たちに向かい、機関銃を乱射する。

存在に気づけなかった彼らは反撃をする暇もなく、撃ち殺されていく。

しかし、機関銃で六十発を打ち切るまでは一瞬だった。

「くそ! 弾切れだ!」

「カバーします!」

そういうと、犬甘が手榴弾のピンを抜いた。

「これ! つまらないものですが!」

迫りくる相手に向かい手榴弾を投げつける。

「グレネード!」

男たちは、慌てて仲間の遺体を手榴弾の上にかぶせる。

しかし、爆発する様子はない。

「不発か?」

少し引き下がった兵士たちが不発だと悟り、再び距離を詰めていく。

「おかわり!」

壁に隠れている犬甘が手だけを出し、リボルバーのような銃を六発撃ち込む。

「まずい!」

「吉蛇さん!」

「あいよ!」

犬甘が打ち込んだものはグレネードランチャーだった。ソバイユ達が再び慌てて引き下がった瞬間。

二人が壁から飛び出し、マシンガンを乱射する。

「下がりますよ!」

「おう!」

爆発と共に、室内へと逃げ込んでいく。




「本部!増援は遅れないか!」

「どうした 眠猫!」

「襲撃を受けている!相手はなかなかの精鋭だ!しかも数も多い!」

















――――――――――――――――

ジェームズ長官は不敵な笑みを浮かべる。

「どうしたのですか?」

「増援がそろそろ到着する頃だろう…」

「こちら側は今増援を送り込んだようです。」

「何人だね? 」

「1人です。」

「は? こちらは400人の増援だ。ふざけているのかね?」

「いいえ。。。」

0―――――――――――――――1


「全員室内に入ったようだな… 吉蛇と熊田は、入り口付近で奴等を待ち構えろ。」

「うい」

「残り三人は、こっちへ来てくれ。」

















「こちらダイアモンド、まもなくランディングゾーンに到達する。」

マリンホームに、400名の兵士が入ってくる。

これは、眠猫部隊にとって、絶望的状況である。

「こちらホテル6。敵は室内に逃げた…どうやら入り口はここだけのようだ。一部隊ずつ突入(エントリー)する。」

「了解しました!」


ゆっくりと、ドアを開ける。

この中に奴等が隠れている。

次々と仲間が進んでいく。

圧倒的に私たちが有利だ。


「相手はこっちが不利だと思っているようだね」

「はい。」

「じゃあ始めよう。」

「熊田…吉蛇やれ」

兵士が薄暗い通路をゆっくり、警戒しながら歩いていると、

通路の曲がり角から足音が聞こえる。

「敵だ!」

ゆっくりと姿を現したのは、鎧を着た大熊だった。

「!」

その熊は火炎放射器を取り出し、兵士たちに向かって二本足でひょこひょこ距離を詰めて来る。

「や、やれ!」

彼らの弾丸は熊の鎧を貫通できない。

「やめろ! くるなあああああ」

「うっせえええええ!」

兵士たちが、逃げようと振り返ると、吉蛇が機関銃を乱射していた。

「クソっ弾がきれ…いいものミッケ!」

(ギュルルルルル!)

小気味良い回転音(バレルロール)が部屋中に響きわたった。


CEO増援到着まで、残り十分。


眠猫部隊は第一波を退け、再度装備を整える。


犬甘―P90

烏丸―G11改良型











「おい! そこの女! おとなしく手を挙げるんだ!」

「にゃ?」

「オイ止まれ!」

一人の兵士が眠猫に向かって、発砲した。

眠猫は銃弾が見えているかのように避けると、壁を走り、

かぎ爪のついたナックルダスターで、彼の首を掻ききる。

と同時に足を巧みに使い、他の隊員の銃を弾き飛ばした。

「なんだこいつ?!」

「にゃは!」

残りの敵は三人。

眠猫はにやりと笑った。

懐からナイフを取り出した。


近接戦闘の始まりだ。

持ち手についたボタンを押すと、刃が飛び出し一人の眼球に突き刺さった。


兵士がつかみかかってきたが、するりと抜け出し、

兵士の睾丸を思いっきり殴りつける。

かぎ爪が深く刺さって、男がもがき苦しむ。

「この!」

後ろにいた兵士が拳銃を向けた。

(バァン!)

「あ あぁ…」

兵士の頭が小さく揺れ、倒れた。

「ナイス…烏丸。」

「どうも」

G11から廃莢された薬莢が一瞬で蒸発する。

烏丸は、すごくご機嫌だ。

「次行くぞ。」

「へいへい」


犬甘がP90を片手に、敵集団の中に突っ込んだ。

「なんだ!」

「敵だ!」

兵士の中に突っ込み走り回ると、味方が近くにいるため下手に撃てない為、

一瞬の隙ができる。

今だ。



―――――――――――――――――

ジェームズ長官が眠猫部隊の行動に動揺しつつ何かに気づく。

「ヘリコプターが飛んでいるな!」

「増援です。」

「オイ! パラシュートなしで飛び込んだぞ!」

「心配要りませんよ。」

―――――――――――――――――




彼女は銃をあまり使わない。

刃渡り80㎝の刀一本で十分だからだ。


「増援が来てくれた! ここを守り続けろ!」

「レイさん!」

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― 新着の感想 ―
[一言] happybirthday!! 誕生日おめでとうございます!
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