あなたには何パーセントの能力がありますか?
もしもこんなパラレルワールドに
子供たちは、点数の分だけ愛されます。
大人たちは、点数の分だけ認められます。
「他に質問ある人?」
「先生」
「Aさん?何かな?」
「私に価値はありませんか?」
「…………」
「分かってるのに聞いてすみません」
「はは!Aの価値は今のところたった11%だよ、価値なんかないだろ、自分から謝れるだけマシだけど」
老人や病人は、死が近づくと、生涯の点数の総合で順位が決められます。
「ご自分の点数を知りたいですか?知りたくないですか?知らずに逝かれる人もけっこういらっしゃいます」
「きっとろくでもない順位です。内緒にしておいてください」
「かしこまりました」
「私たちはもう9歳なのに私は11%でB君は12%でしょ、Cって子知ってる?最近テレビでもよくやってるけど、8歳なのに99%だって」
もしもこんなパラレルワールドに生まれたら嫌ですね。