24 弟が可愛くてブラコンになるかもしれない
本日から毎日1話更新に戻りますが、またストックが溜まり過ぎたら2話更新する予定です。
すでにもう溜まり始めてるので、また近いうちに2話更新をするかもしれません。(´꒳`)
後は、修正として、アイ〇ッドという表記について、スマフォへと変更しました。
詳しくは活動報告に記載しております。
昨日は少し遅くまで遊んでいたので、起きるのが遅くなった。
俺は時計に目をやって時間を確認すると、すでに朝の七時になろうかというところだった。
前世であれば七時なんて早いのであるが、この世界にはゲームも何もないので、大体は夜の九時前には寝てしまうのだ。
だからいつもなら朝の五時には起きている。
もちろん、遅くまで酒場で酒盛りしている人もいたりはするので一概には言えないが。
俺はベッドから体を起こすと大きく背伸びをした。
この部屋はまだ俺の個室となっているが、いずれ弟と一緒の部屋になる。
実に楽しみだ! そういえば弟の名前はもう決まったのだろうか。
まぁこの時間ならまだウードはいるだろうし聞いてみよう。
俺は早速ベッドを下りるとキッチンへ向かった。
キッチンにつくと、マリーが料理をしていた。
昨日の今日で動いて大丈夫なのかとびっくりした俺は慌ててマリーに声をかけた。
「ママ、もう起きて大丈夫なの?」
「あら、おはよう、ルカ。ええ、もう大丈夫よ。昨日のあなたの回復魔法が効いたみたいでね、本当は昨日も平気だったのよ。でもウードが心配しちゃって」
「そっか!」
「ええ。あ、そういえば昨日ルカがご飯作ったのよね? ママも食べたかったわ。残念」
俺はマリーの言葉に嬉しくなった。
「今度また作ってあげるね!」
「まぁ、それは楽しみね。もうすぐできるから座って待っててね」
「うん!」
マリーの側から離れ、食卓に目を向けると、できるだけ揺り籠の中に顔を見せないように揺り籠を揺らしているウードがいた。
「パパおはよう。何してるの?」
「ああ、ルカおはよう。いやな、顔を見せると泣いちゃうから……」
俺はそんなウードの悲しそうな顔に、ああそうだよねと思わず納得してしまった。
だけどそんなウードを構うより俺は弟を見たかったのでそのまま揺り籠の側にいって中を覗いた。
昨日とは違ってもう肌は赤くなく、スヤスヤと寝ている弟がいた。
それはもう、なんとも可愛らしかった。
小さくて守ってあげたくなる。
前世ではあまり子供は好きではなかったのだが、びっくりするほど弟は可愛いい。
俺は小声でウードに尋ねた。
「パパ、この子の名前は? もう決まったの?」
「ああ、決まったよ。発表は皆揃ってからするぞ」
「そっか。分かった」
俺は再び弟に向きなおすと小さな声で話しかけた。
「お兄ちゃんだよー仲良くしようねー」
それから少ししてマリーが出来上がった料理を運んできたので皆で食事をとった。
食事を終えた後に、ウードから待望の発表があった。
「ゴホン。それじゃあこの子の名前を言うぞ」
「うん!」
「この子の名前はカールだ。本当は別の名前を考えていたんだがな、顔を見たらカールって名前が浮かんだんだ」
「ええ、私はいいと思うわ。この子によく合う名前ね」
そう言ってマリーは揺り籠の中の弟を愛し気に見つめている。
カールか、うん、実に賢そうな名前だ。弟にピッタリな名前だと思う。
「カール!カールカール。ぴったりな名前だね!」
俺のはしゃぎぶりにウードもマリーも微笑んでいた。
そんな中カールが泣き始め、マリーがカールにおっぱいをあげ始めた。
乳を飲む弟を見て、自分の幼い頃の記憶も思い出し、なんだか俺は胸がいっぱいになっていた。
暫くカールを囲んで家族で楽しんだ。
ウードがカールを抱こうとして大泣きされ肩を落とすという事件はあったが。
カールは俺と同じようにいつかパパの顔を見ても泣かなくなるのだろうか。
無理そうだったら俺がパパを慰めてあげなくては。
そうして八時を回った頃、ウードは仕事へと行き、マリーはカールを寝かしつけに行き、俺もくっついていった。
木枠の囲まれたベッドにカールを寝かしつけたマリーから俺は頼まれ事をした。
「ルカ、少しだけカールを見ててくれる?」
「うん、いいよ。なんで?」
「昨日ウードが食材をたくさん使っちゃったみたいでね、買いに行きたいの」
「僕が行こうか?」
「ううん、結構たくさん買うからママが行くわ」
「そっか。うん、僕ちゃんとカール見てるよ!」
俺の言葉にマリーは笑みを浮かべ俺の頭を撫でた。
「いい子ね、ルカ。じゃあ少しだけお願いね」
「うん!」
そうしてマリーは買い物に出かけた。
俺は木枠に囲まれたベッドの横に椅子を置き、カールを眺めていた。
愛しい弟はぐっすりと眠っているようだ。
ずっと眺めていても飽きないかもしれない。
弟の眠る顔を眺めていると、急に弟がむずがりはじめ、泣き出してしまった。
俺はどうして泣き始めたのか分からずオロオロしてしまう。
そんな俺をよそに弟は火が付いたように泣いている。
俺は過去の幼い俺を必死に思い出し原因を探った。
そういえば俺が泣く理由はいつも排泄をしたことによる不快感からだった。
もしや、と思い弟に鑑定をかけてみる。
【カール・ローレンツ 人間 男性 0歳 平民 状態:健康(排泄による不快感で泣いている)】
やっぱりだ。俺はすぐに浄化魔法をかけた。
弟はおしめの中の不快感が消えたことで少し泣き声は収まった。
しかしまだ泣いているので、俺はカールと自身に飛行魔法をかけ浮き上がらせるとカールを抱き寄せてしばらく空中浮遊を楽しんだ。
カールはすぐに泣き止み今は俺の服をぎゅっと掴んで辺りを見ているようだ。
実に可愛い!
そんなカールに俺は、歌――俺が幼い頃ずっと聞いていたマリーの子守唄――を歌って聞かせた。
マリーがしてくれていたようにゆらゆらと揺らしながら、子守唄を歌う。
十分もすればカールはスヤスヤと寝始めた。
俺はそっとカールをベッドに戻すと、椅子に腰かけ再びカールを眺めて過ごした。
マリーが戻ってくるまで俺は至福の時間を過ごすのだった。
お読みいただきありがとうございます。
評価ブクマをして頂けますと喜びます。
♦♦♦♦
ブクマが55件、評価も7名の方にして頂けました。本当に有難うございますヾ(*´꒳`)ノ
とても励みになっております!




