その2
片付けも無事終わり、ぐーたらな様子の礼理です。
「ねーねー礼ちゃん遊ぼーよー」
「疲れた」
「なにして遊ぶ? お散歩? かけっこ?」
「眠い」
「それとも猫ちゃん探し? 可愛い子いっぱいいるんだよ!」
「私は可愛いぬいぐるみに包まれて幸せです」
「わたしは幸せじゃないよー遊ぼうよー」
「うーん……よし、じゃあパズテマで対戦しよう」
「ええー、礼ちゃん強いからやだ~」
「戦わなければ強くはなれないぞ」
「よし、じゃあしりとりね! ねーこ」
「小判。あ、負けた。ということでおやすみ」
「む~~。よし、ねこ太郎一号! この巨人をぬいぐるみ大陸から排除するのだ! どーん」
「…………」
「びくともしないだとう……ならば、二号、三号、ジョン! まとめてかかるぞ! ぴしゅーどーんぼーん」
「我の眠りを妨げるものは誰だ」
「起きたな巨人! このベッドはわれらねこ一味の縄張りだ! おとなしくどいてもらおうか」
「悲しいな……人とぬいぐるみは共存できないのだろうか。君の主も幸せを望んでいたと言うのに……」
「そ、それとこれとは別だもん!」
「ふふ、果たしてそうだろうか……悲しき猫の子らよ、このような主より我とともに眠ろうぞ」
「わーんねこすけ返してー!」
「とりあえず名前を安定させよう」