その2
キャンプ場もなんとか予約でき、雪と茉子も参加することに。今日は、恋詠と茉子で足りないキャンプ用品の買い出しに来ています。
「えーっと。百均で買うのは紙の食器とゴミ袋、レジャーシートね」
「ひゃっきーん! あ、お菓子! 安い……三つで百円!? どれにしようかなー」
「自然と吸い込まれないで! ……もう、道具の一つもないのによくキャンプしたいなんて言い出したわね」
「だって、そんなに色々必要だなんて思わなかったんだもん。お家で行くときはお部屋も布団も用意されてたし」
「それはキャンプじゃなくて民宿でしょーが!」
「えへへ、でもテントとかは借りられるみたいでよかったね」
「シュラフは買わなきゃいけないけどね。とりあえず必要なもの探しましょう」
*
「百均ってなんでもあるねー。見て、この小物入れ便利そう!」
「なんとなく買っても特に使いみちがなく放置されるやつね」
「パーティーゲームも百円で売ってるー」
「よく見てそれ五百円」
「なにこれー! 糸通しが五個もセットで百円!」
「それは欲しいわ! もうキャンプ関係ないけど!」
「百円だといくらでも買えちゃう気がするねぇ」
「買ってもいいけどあんたの自腹ね」
「う……お菓子だけにする……」
「お菓子だけで千円超えそうなくらい抱えてるわよね」
「ぶっぶー、これで五百円だよ! やっぱりお得~」
「シュラフ買う予算残ってる?」
「……戻してきます……」
「まったく。……みんなで食べる分なら、適当に選んできていいから。あたしはキャンプ用品見てくるわ」
「わーい! ポテチとーラムネとーマシュマロとーあめとーチョコとーえびせんとーおせんべいとーふ菓子とークッキーとー」
「千円以上は自腹にするわよ!」




