その5
恋詠とりあが帰宅すると、ラウンジからシチューのいい匂いが。礼理・雪との準備も終わり、いよいよ歓迎会の始まりです。
「「恋詠ちゃん、スイートツリーホームへようこそー!」」
「わーぱちぱち」
「わーい、ありがとうございます!」
「ひとまず二年は一緒だな。よろしく!」
「そうね、高校もみんな一緒で楽しみだわ。礼理ちゃんもよろしくね」
「はい、こちらこそ。ちょっとアホなやつですが、恋詠をよろしくお願いします」
「ちょっと礼ちゃん!」
「わはは」
「りあさんまで~」
「りあちゃんも人のこと言えないでしょう? この前のテストの……」
「わーっその話やめ! 先輩としての威厳がなくなる!」
「? りあさんは美人さんなので、ぜんぜん大丈夫だと思います!」
(それはあまりフォローになっていないぞ恋詠!)
「……ったく。まあ大丈夫大丈夫、いざとなったら雪が教えてくれるから」
「はい、お願いします雪さん!」
「あー! 恋詠ちゃん、雪ちゃんって呼んでって言ったよね?」
「でも、先輩だから……」
「いいっていいって、敬うほどの者じゃないから」
「そうそう、かしこまらなくても……ってりあちゃんには言われたくないわ!」
「あはは。それじゃあ……よろしくお願いします、雪ちゃん、りあちゃん」
「きゃーーーっ! かわいい! かわいいわ恋詠ちゃん!」
「ってあたしまで!?」
「礼理ちゃんもぜひ! ぜひ!!」
「はい、よろしくお願いします。雪先輩」
「こ、恋詠ちゃん……礼理ちゃんが冷たいわ……」
「そんなことないですよ、こう見えてベッドには……」
「わーっ言うな! それ言ったら恋詠のテストの点数バラす!」
「全教科60点だも~ん、恥ずかしくないも~ん」
「少しは恥じろ!」
「わはは。いやー、ここも賑やかになったなあ」
賑やかな食卓と、穏やかな日常。恋詠のシェアハウス生活は、まだまだ始まったばかりです。
第三話につづく。




