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66話

前話のあとがきのフラグをちょっくら回収です

 ――アクオスら3人で盗賊を討伐してその身柄をギルドの方に受け渡して、ギルドの方が盗賊達が拠点に使っていた建物を見聞することになった時、同行を求められたのはアクオスとフォルトだったのはある意味仕方のないことなのかもしれない……



「それじゃあこの結界を解いてもらってもいいか?」

「あ、はい」


 アクオスがその建物を覆っていた結界を解除するとギルドの方からついてきていた人達がぞろぞろと建物の中へと入っていった

 もちろんそれはそこにあるものを奪うためではなく、盗賊達によって盗まれたものを移動させるためで……


 その中に入っていく者達の中にはアクオス達の姿もあったのはいうまでもない。



「……なんかいろいろあるね」

「そうだなぁ……適当に詰めればいいんだっけ?」

「さすがに乱雑なのはちょっとどうかと思うけど……」


 討伐に来て、一度も足を踏み入れてなかったその建物に躊躇いもなく入り、すでに多くの冒険者達が探索していた痕跡があったが、アクオス達はそれを気にせず細かいところを覗いたりして回収し忘れがないかを確認していく


「こういう場合、この辺とか……あ、やっぱりあった」

「アクオス、こっちにもあったぞ!」

「ここにもあったよ。やっぱりこういう細かいところってみないものなのかな?」

「少しでも多くっていう意識が強いみたいだからね」


 そんな会話をしながら作業を続けていけばアクオス達はまたひとつおかしな場所に気がついた


「ん、ここ……隠し部屋系かな……」

「よくわかるな、アクオス」


 その怪しい部分の壁を叩けばその奥は空洞なのだとわかる響きを返して、その先になにかの部屋があるということがわかった、が

 その壁に取っ手らしきものは見えず、押しても引いても動く様子もなかった


「……壊すわけにもいかないし、どうしようか」

「絶対こうやつの先なんかあるからなんとしても開ける手段考えるか」

「部屋の中にスイッチとかあることもありそうだよね」


 フォルトの言葉に2人は頷きまた部屋の中の探索をはじめ……そのスイッチはすぐにみつかった


「灯台もと暗しかぁ……フォルトくん、押せそう?」

「うん、特になにか罠があるとかは感じられないし、ぽちっと」


 フォルトがスイッチを押すとどこからかゴゴゴという音が響き、アクオス達の前にあるその扉がゆっくりと上の方へとあがっていく

 その様子をみていた3人の眼前には薄暗く短い廊下が現れた

1回だけ顔を見合わせたアクオス達は意を決してその廊下の先に向かう

 

その、先にあったのは無機質な石造りの小さな部屋で、その中央にあるテーブルの上には書類が散らばっていた


 ――【レクルト王子、誘拐計画書】そう書かれた書類が……

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