期末テスト
6月が過ぎ、期末テストが終わった。
今回はいつもよりはテスト勉強を頑張ったつもりである。
そして、
これが期末テストの結果だ!
現代文 75点
古典 78点
数学 75点
生物 79点
保健体育 81点
家庭科 82点
英語 80点
テストの点数が俺からすれば高校生活の中で一番いい点数だった。
順位も今までで最高の120人中17位である。
俺は嬉しすぎてもう大声で叫びたいような気分であった。
そんなウキウキな気分で俺は雪子のところへ向かった。なぜかと言うと勿論、今回のテストの結果をを聞くためである。
自分の点数が良かったときってすごく誰かの成績を聞きたくなるよね。
「雪子、今回のテストの結果どうだった?」
俺はにやけるのを堪えながら聞いた。
「あれぇ~?秋ちゃんが聞いてくるってゆうことは今回は良かったのかなぁ?」
俺のことを馬鹿にするように聞いてきた。
「ふ、俺を嘗めるな。今回の俺はいつもの50点や60点ばっかの俺じゃねぇよ」
「じゃあ、今日は午前中授業だからぁ負けた方がお昼奢ってね?」
まるで俺に奢らすような言い方だ。
でもその余裕の顔がいつまで続くかな?
「じゃあ一緒に成績見せろよ?」
「りょーかい!」
二人で同時に成績表を勢いよく机の上に叩きつけた。
そして、勝ったのは……
「私が秋ちゃんに負けるなんて……それも1点差…」
雪子は頭が真っ白といったような顔をしていた。
この顔が見たかった。
「何で今回はこんなに点数がいいの?」
目に涙がたまっている状態で少し上目遣いで聞いてきた。
そんな顔で聞いてきたら頭の中がヤバイことになるからやめてほしい。
「今回はテスト前日にしっかりと勉強したからな。いつもみたいに当日に教科書めくる何てことはしてないぜ?」
「私はテスト範囲の発表の日から一生懸命勉強したってゆうのに…」
「ま、才能ってやつだよ。」
嫌味っぽく言ってみた。
「そんなのチートだよ、チート!!」
「チートだろうが何だろうが勝ったのは俺だ。約束はしっかりと守ってもらう。あとチートじゃない、才能と言え。」
「わかったよぉ…、じゃあ、お昼どこに行こっか?」
テストに負けて悔しそうにはしていたが、雪子が食べに行くのを楽しみにしているようにも見えた。
さて、何処にしようか。
せっかく奢ってもらえるんだからいつものマックとかは駄目だよなぁ。
ファミレス?いや、ダメだわ。よく行くからな。
あんまり行ったことがないところで今から行けるところって何処だろうか………
あ、そう言えば、俺メイド喫茶行ったこと無かったな。
結構行きたかったし。
よし、これだ!
「さて、もうそろそろ決まったかな?」
「俺メイド喫茶行きたい」
そう言うと雪子は少し顔をしかめた
「もしかしてメイド喫茶に好きな子でもいるの?」
「いねーよ。それに1回も行ったことないし。」
「じゃあ何で?」
「そりゃあ……何となく行ってみたかったんだよ」
雪子は少し考えたあと、納得したように手を叩いた
「あ、そっか!秋ちゃんって少しオタク趣味だったねー。それなら仕方がないね!」
「その事を誰かに言ったら貴様の命はないと思うがいい」
ちょっとかっこよく言ってみた。
「オタクは別にいいけれど中二病はやめようね?」
どうやら今のはお気に召さなかったようだ。
俺のセンスの良さがわからないとはわかってないやつだぜ。
「別に秋ちゃんのセンスをわかる人なんてなかなかいないと思うよ?」
「心読まれた?!」
「だってそんな顔してるもん」
そんなことを喋りながら、
俺と雪子は秋葉原のメイド喫茶に向かった。
誤字があれば教えてください




