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エデンの向こうへ  作者: 懸時哀斗
1-6 全面戦争、そして
55/65

城9

お待たせいたしました。


ネットがつながらなかったんですよー(言い訳)

「うるぁぁァァあァ?」


叫び声が疑問に変わる。男はハンマーを取り落し、白目を剥き、その場に崩れる。残る2人が唖然として一瞬止まった。


ここだ。


未知はその一瞬を逃さず剣を下ろしかけた女に突撃をかます。さらに飛来する矢もそれを追撃する。が、女は辛くも矢を弾き突撃の軌道から飛び退る。と、同時に〈球〉がとんできて未羽はこれを〈炎牙〉で受け――ついに未知の手首が限界の悲鳴を上げた。

嫌な音とともに左の手首から先が動かなくなる。まず間違いなく骨折したその腕と、1本の槍に未知は見切るをつけるべく――右手の槍を投擲した。その行動に不意を突かれたのか、女の手から剣をはじき飛ばすことに成功する。左手からこぼれかけた槍を右手でもぎ取り、ここで不敵に笑ってみせる。


「追い詰められたネズミがネコを噛むところをみせてあげるよっ!」


言い放ち、再度の突撃を敢行。

もう、手数の有利はない。一手の重さも変わらないまま軽く。むしろ左手が使えないことで体重移動のバランスが悪い。身体中バラバラだ。

それでもまだ戦える。

この一瞬に全力を出すだけだからどうにでもなる。


「あぁあああああああっ!!」

「くっ!………」


それでも弾かれた剣を拾いなおした者と、1本に減った槍による、壮絶なラッシュが繰り広げられる中――





中距離対遠距離での対決が始まっている。


未羽の時とは逆のパターン。

中距離の男が間合いを詰めに来る。


「っていっても、アイツの有効距離はどれくらいだ? 50もねーだろーしなぁ」


塔矢が無表情で〈風斬〉を構え、

男が〈球〉を投げる。


「って……届くのかっ!」


果たしてそれは100メートルほどを進み、落ちたところで爆発、石と砂と土が舞い、2人の間に広がる。


「……そうか、目くらまし」


砂煙が収まることなく〈球〉が飛来、当初の2人の距離の半分の位置に落ちる。また爆発。


「あいつの能力は〈爆発〉ってとこか? だが相手が悪かったな」


塔矢は〈風〉を起こし、突風をもたらす。その風は土煙を吹き飛ばし、さらに男の前進をも止める。

詳しい能力は分からないが、あの男の能力は爆弾を生み出し、投げる。爆発するかどうかしたところで次のを出せる。射程距離は100メートル以上ってとこか。と、塔矢はアタリをつける。とんでもなく相性いいな、俺。爆弾は爆風だ。爆風で様々なものを飛ばし、対象を攻撃する。その本質は火や熱よりも破片などによる損壊にある。そして塔矢はその風を操ることができる。結末が見える。

そう判断し、軽く狙いをつけて放ったその矢が、男の投げた〈球〉に弾かれ、さらに塔矢の元まで届く。


「……はぁっ!?」


爆発するものと思い、風の防壁を張った塔矢だが、それは爆発せずに地に埋まり、穴を穿つ。


「戦いはこれからだろ」


塔矢のみ攻撃できた戦いから一転。互いが攻撃できる戦いへとステージが移った。







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