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エデンの向こうへ  作者: 懸時哀斗
1-6 全面戦争、そして
50/65

城4

外国の方に日本語を教える?機会があったのですが、

お電話の「お」とかご飯の「ご」とかの「お」と「ご」の使い分け

明確なルールあるの知ってました?


しかも例題のテキスト、初っ端から例外載せてくるし・・・

例外とか書いてねぇし・・・


1週間くらい、こっちが日本語教えられてありがとうございました

「僕らのことを調べたんでしょ。それなりにはわかってると思うけど、これまで僕らは専守防衛だった。戦わない、とも違う。無抵抗でいるつもりなんかない。それでもこっちからなんかするなんてなかった。だって、僕らは能力を持ったただの人間なんだから。それが普通でしょ?」


その言葉は、その考えは、以前の志穏の言葉と鏡写しの考え。だからこそ志穏は続きを促す。


「能力を持ったただの人間なんてものがいるはずないだろ? 能力者は病気だと、劣等種だと、そう言っただろ。誰が核爆弾の傍に居たいと思うんだ?」

「でも、その才能はサッカーがうまい、とか、野球ができる、とかとどう違うのかな? 一緒でしょ?」

「才能だと? 能力者は異能だ。能力者は人を殺せるんだぞっ!」

「でも殺さなくたっていいはずだっ! ……そんな選択肢だって選んでいいはずなんだよ…」


彼方の言葉は志穏に届かず、

志穏の想いは彼方に伝わらない。

それはこれまでの過去だった。

それが、身近に死を意識したものとそうでないものの違いだった。

だが、現在は違う。


「千尋の死がお前らを変えたか」


志穏の静かな言葉に彼方は首肯する。


「人は、弱いなって思ったよ。もうこれ以上死を見たくないから。だから能力者を敵とする奴らは、敵は、滅ぼさないと安心できないんだよ。やられる前にやらないと、って。対象は耀介だけじゃない。「軍」とだって。志穏だって。滅ぼさないと安心できない。そこまで来ちゃったんだよ。手始めに位置とある程度の情報のあった志穏から――それで勝てば次は耀介か、軍か。…もう戦わないなんていう選択肢も選べないしね」

「だが、それはお前の意見じゃないだろう」


志穏はある確信をもって言う。


「もしお前が同じ意見だとしたら、お前はあの時、菜摘が死んだあの時に動いているはずだ。それなのにお前はあの時沈黙を続けた。だからその根拠は足りない。お前が菜摘を大切に想ってないはずがないんだよ…」

「――――いさ」


志穏は握りしめられたその拳に目をやる。


「僕はさ、弱かったんだよ。弱すぎたんだ。菜摘さんがっ……なんであんなことをしなきゃならなかったのかもわからないし、菜摘さんがいなくなるのも止められなかった。力が……足りなかったんだ。闇雲じゃ届くはずのない壁があるんだ。耀介はいつの間にかありえないくらい強くなってた。確かにさっきの理由じゃ足りないのかもしれない。今の理由でも足りないのかもしれない。明確な理由なんてきっとまだ見つかってないんだ。母さんが死んだのも君たちのせいじゃないのは分かってるし、どうしようもなかったことなのかもしれない。だからこれはきっと確認と八つ当たりなんだ」

「確認?」


志穏はどこか自分に似たものを感じ、彼方を見つめる。ああ、こいつは――


「僕がどこまで強くなれたか。耀介を倒せるだけの力を得ることができたか」


違う。


「そうか……お前はまだ………いや、泉玲、相手をしてやれ」









ついに50話

しかも切れ方悪いとかいう・・・


じつは、ストック10話分くらい?あり、

そこで、第1部終了。


あ、泉玲みれいです

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