城4
外国の方に日本語を教える?機会があったのですが、
お電話の「お」とかご飯の「ご」とかの「お」と「ご」の使い分け
明確なルールあるの知ってました?
しかも例題のテキスト、初っ端から例外載せてくるし・・・
例外とか書いてねぇし・・・
1週間くらい、こっちが日本語教えられてありがとうございました
「僕らのことを調べたんでしょ。それなりにはわかってると思うけど、これまで僕らは専守防衛だった。戦わない、とも違う。無抵抗でいるつもりなんかない。それでもこっちからなんかするなんてなかった。だって、僕らは能力を持ったただの人間なんだから。それが普通でしょ?」
その言葉は、その考えは、以前の志穏の言葉と鏡写しの考え。だからこそ志穏は続きを促す。
「能力を持ったただの人間なんてものがいるはずないだろ? 能力者は病気だと、劣等種だと、そう言っただろ。誰が核爆弾の傍に居たいと思うんだ?」
「でも、その才能はサッカーがうまい、とか、野球ができる、とかとどう違うのかな? 一緒でしょ?」
「才能だと? 能力者は異能だ。能力者は人を殺せるんだぞっ!」
「でも殺さなくたっていいはずだっ! ……そんな選択肢だって選んでいいはずなんだよ…」
彼方の言葉は志穏に届かず、
志穏の想いは彼方に伝わらない。
それはこれまでの過去だった。
それが、身近に死を意識したものとそうでないものの違いだった。
だが、現在は違う。
「千尋の死がお前らを変えたか」
志穏の静かな言葉に彼方は首肯する。
「人は、弱いなって思ったよ。もうこれ以上死を見たくないから。だから能力者を敵とする奴らは、敵は、滅ぼさないと安心できないんだよ。やられる前にやらないと、って。対象は耀介だけじゃない。「軍」とだって。志穏だって。滅ぼさないと安心できない。そこまで来ちゃったんだよ。手始めに位置とある程度の情報のあった志穏から――それで勝てば次は耀介か、軍か。…もう戦わないなんていう選択肢も選べないしね」
「だが、それはお前の意見じゃないだろう」
志穏はある確信をもって言う。
「もしお前が同じ意見だとしたら、お前はあの時、菜摘が死んだあの時に動いているはずだ。それなのにお前はあの時沈黙を続けた。だからその根拠は足りない。お前が菜摘を大切に想ってないはずがないんだよ…」
「――――いさ」
志穏は握りしめられたその拳に目をやる。
「僕はさ、弱かったんだよ。弱すぎたんだ。菜摘さんがっ……なんであんなことをしなきゃならなかったのかもわからないし、菜摘さんがいなくなるのも止められなかった。力が……足りなかったんだ。闇雲じゃ届くはずのない壁があるんだ。耀介はいつの間にかありえないくらい強くなってた。確かにさっきの理由じゃ足りないのかもしれない。今の理由でも足りないのかもしれない。明確な理由なんてきっとまだ見つかってないんだ。母さんが死んだのも君たちのせいじゃないのは分かってるし、どうしようもなかったことなのかもしれない。だからこれはきっと確認と八つ当たりなんだ」
「確認?」
志穏はどこか自分に似たものを感じ、彼方を見つめる。ああ、こいつは――
「僕がどこまで強くなれたか。耀介を倒せるだけの力を得ることができたか」
違う。
「そうか……お前はまだ………いや、泉玲、相手をしてやれ」
ついに50話
しかも切れ方悪いとかいう・・・
じつは、ストック10話分くらい?あり、
そこで、第1部終了。
あ、泉玲です