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運命との出会い
少年は草原を駆けていた。母の薬のための材料を探しに来ていたのだが、不幸にも魔物に遭遇してしまったのだ。
本来、この草原は魔物が生息しない場所である。しかし少年を追いかけてくるもの共は確かに魔物なのだ。万が一追いつかれようものなら、生きては帰れぬであろう。
少年と魔物との距離はじりじりと短くなり、そして少年はついに転んでしまった。魔物と少年の距離は瞬く間に詰められ、今まさに魔物は少年へと跳びかかろうとする。少年は自分の運命を悟り、強く目を閉じ病床の母を思う。
お母さん、ごめんなさい。
その瞬間、力の奔流が間近で感じられ、彼に跳びかからんとした魔物の気配が消えた。恐る恐る目を開けた先には、明らかに絶命したと分かる様相の魔物が横たわっていた。
彼の頭に何故という思いが沸き上がる前に彼は声をかけられた。「無事か?」
そこには若い男と思われる人間が立っていた。
残っていた文章を投稿しただけなので今後の更新は期待しないでください。申し訳ありません。