日常
木漏れ日と鳥の声が部屋に降り注ぐ。
(吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたかとんと見当がつかぬ。)
いつものフレーズ、いつもの本。何回読んだかもう覚えていない。
だが、私は読まないといけないのだ。
「おはようございます。お父様、お母様。」
返事はない。いつも通りの日常。
「そういえば、高等学校の入学式今日だったな。大丈夫か?」
「大丈夫ですよ、お父様。ヘマはしません、安心してください。」
「それならいい。」
お父様は必ず、お気に入りのティーカップで無糖のストレートティーを飲み、バターたっぷりのミニクロワッサンを食べる。
お母様は必ず、大嫌いなティーカップでお砂糖が5つ入ったコーヒーを飲み、特定のお店で買ったジャムをトーストにつけて食べる。
いつもの日常、いつもの朝ごはん。
カッコーカッコー
(8時だ)
「お父様、お母様学校に行って参ります。」
「お嬢様、それでは参りましょう。」
学校は家から馬車で20分。
この街は帝都の次に大きいいわゆる学園都市だ。そのため周りを見たら学生服を着た人たちばかりで冒険者は1人も見当たらない。
「帝都からわざわざお越いただき、ありがとうございます
どうぞこちらへお進みください。」
「失礼します。こちらこそ学生と言えるような歳ではないのに、入学を認めていただきありがとうございます。学園長」
「入学テストが全て満点だった御方を落とすわけないじゃないですか。
新入生代表として新入生代表挨拶お願いいたします。」
「はい!精一杯頑張らせていただきます」
「春の息吹が感じられる今日、私たちは桜魔法医高等学校に入学いたします。
本日は私たちのために、このような盛大な式を挙行していただき誠にありがとうございます。新入生を代表してお礼を申し上げます。」
(この学校は桜魔法医高等学校、通称夢学園
そう呼ばれる理由は魔法医を目指す人ならだれしもが憧れる学校だと言うことと最新医療魔法学、夢学がこの国で唯一学べる超難関校だからだろう。
自己紹介が遅れたが私は白優姫20歳。成人年齢が16歳なので学生はなかなかキツイものがある)
鳥の声が部屋に降り注ぐ。
(吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたかとんと見当がつかぬ。)
いつものフレーズ、いつもの本。何回読んだかもう覚えていない。
だが、私は読まないといけないのだ。
「おはようございます。お父様、お母様。」
カッコーカッコー
(8時か)
「お嬢様、学校へ参りましょう。」
学校まで馬車で20分。今日は珍しく冒険者が見えた。
私の場合の学校スケジュールはこうだ。
8時30分ホームルーム。
9時一般教養学習。10時基礎医療学習。11時医療魔法学習。
12時昼休憩。
1時夢医療魔法学習。3時一般基礎訓練。4時医療魔法実習訓練。
6時帰宅
人によって変わるが私の日常の1部はこれに変わるのだ。
「夢医療魔法は魔法で術者本人が対象の精神世界、つまりは夢に入り込み再生や病原菌の排除を行い対象者の回復をサポートするものである。
ただし術者が夢で怪我をすると現実でも反映されるので注意が必要。また夢の世界で死んだものはいないため死んだらどうなるかは予想の範囲からでない。
では白さん、夢の世界で術者が死んだ場合に現実で起きると有力視されている予想は何がありますか?」
「はい。肉体的に死ぬ、精神的に死ぬ、死ぬ時の痛みがかかる、精神世界から追い出されるパターンが有力視されています。」
この方は夢医療魔法専門講師のローズ・フローラー先生、医療魔法の学者として竜桜賞の医療部門を18歳で受賞した天才だ。
「 はい、正解です。白さん良く勉強していますね。」
「ありがとうございます、フローラー先生。」
(フローラー先生は現在38歳らしい。だが女性にしては細身の高身長でとても38歳には見えない若々しさがそこにはある。)
キーンコーンカーンコーン。キーンコーンカーンコーン。
昨日、学校案内や時間割。先生達とクラスメイトの自己紹介を済ませているので今日は授業のみだったがとても楽しい1日だった。
雨音と雷の音が部屋に響く。
いつもの定位置に本がない。
(私はあの本を読まなければいけないのに。)
「おはようございます。お父様、お母様。」
(いつもの本を読めていないからかとても気分が悪い。
もうすぐで8時か)
カッコーカッコー
木漏れ日と鳥の声が部屋に降り注ぐ。
(吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたかとんと見当がつかぬ。)
いつものフレーズ、いつもの本。何回読んだかもう覚えていない。
だが、私は読まないといけないのだ。
(さっきのは夢か?
性にあわず学校を楽しみ、疲れてしまったのだろう)
「医療魔法を教えて!」
それはある昼休憩の事だった。
「えーと、、」
「あ、失礼しました。私青梅咲夜と申します。」
「それで私に何かご用件があるんですよね?」
「そう!そうなんです!
実は私、魔法はてんで駄目で、、入学テストも筆記で乗り切った様なものなのです。
先生からそろそろ実技テストで赤点を回避しないと2年生にあがることが難しくなるだろうって言われてしまいまして。
そこで新入生代表をつとめたあなたに相談しようと思いたった次第です」
「そういう事でしたら全く問題ありませんよ。」
「ありがとう。」
「泣かなくてもいいのに、、同じクラスメイトとして当然のことですので気にしないでください。」
「ありがとぉぉ」
「ではまずは医療魔法の基礎、検査を私にしてみてくれますか?」
「うーん・・・スキャン!」
「・・・
医療魔法は病気や身体の構造について詳しくないと難しいので魔法の基礎から始めてみましょうか」
「そうします・・・・。」
「目を瞑って、深呼吸をしてください。
体の中にある魔力を感じる。と言っても難しいので、
私が少し上空まで青梅さんを持っていくので青梅さんはただ力を抜いて倒れてください。
魔力が十分にあれば防衛本能が働いて自然に魔法を使ってくれるので感覚を掴み自分で魔法が使えるようになるまで続けましょう!」
「え?え?えーー?」
キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン
「学校内にいる生徒は速やかに帰りましょう」
「はぁ、はぁ・・・なんとか魔法が使えるようになりました。」
「よく頑張ったね!」
「ありがとうございます。だけど授業が、、」
「あはは、忘れてたね」
「ふふっ、そうだね!」
「白 優姫、ゆきって呼んで」
「はい!私の事はえると」
「了解!える」
「ゆきちゃん、明日は医療魔法を教えて欲しいです」
「流石に連日は先生に怒られちゃうから、、次の休みでもいい?」
「もちろん!」




