8 未来の錬金術士へ
『未来の錬金術師へ
俺の名前は、スズツリー=ソウタ。
この世界の名前ではな。
俺は日本っていう国から、急にこの世界に飛ばされてきた、17歳だ。
日本での名前は、鈴木創太。この世界にはこういった名前に馴染みがないから、テキトーに名前をつけてみたんだ。テキトーの割には結構捻ってあるだろ?
俺はいわゆる、『異世界転移』ってヤツをして、この世界にやってきたんだ。
その特典として、万象の女神フレイヤから『はじまりの錬金術士』っていうスキルをもらった。そのほかのスキルも。
あと、歳もとらなくなった。不老不死ってやつだな。でも、首を刎ねられれば死ぬし、心臓を刺されても死ぬ。空腹では死ななくなって歳を取らなくなったイメージかな。
俺は――いや、俺たちは、この世界に来てなんとか生きてきたんだ。ペットのポチ、幼馴染の加賀亮、北村あるひと。
唐突だけど、この本を未来の錬金術士に託す。もし、俺たちの旅の詳細が気になるなら、別の本も読んでみてくれ。
この世界かな来た頃の俺たちの全てが、綴ってあるから。
未来の錬金術士、どうか俺たちを助けて欲しい。
そしてこの本が、少しでも君の力になれたらいいと思っている。そして、俺たちを助けてくれると、信じてる。
願わくば、錬金術の知識が後世へ語り継がれることを祈って。
著者:スズツリー=ソウタ』




