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スエット姿の召喚者  作者: こんぺき
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ご覧いただきありがとうございます。

評価、ブクマ、リアクションありがとうございます。

とても励みになっております。

(*^-^*)♪


・・・一人増えている。


次の朝、ジェフさんにハンカチを受け取って貰えたことが嬉しくて

ルンルンとダイニングの扉を潜った途端

ジェシカさんの隣にニコニコ顔でジェフさんと対峙しているご婦人が目に入った。

ジェシカさんに負けず劣らずの美人さんだ。


向かいに座っているジェフさんは明らかに機嫌が悪い。

見ない振りをして席に向かったがニコニコ顔のお二人がこちらに視線を移したので

取りあえず「おはようございます」と軽く会釈をし

定位置となったジェフさんの隣に腰掛けた。


「何故アンナ姉様まで此処にいらしゃっるのですか?

まさか侯爵邸を追い出された訳では無いでしょう」

「当たり前じゃない。私を追い出そうなんて馬鹿な事を考える訳ないでしょう。

私達は貴方も知っての通り恋愛結婚ですもの。

今日だって”どうしても行くのか”って泣いて縋る旦那様を

涙を呑んで置いて来たのですもの」


「・・・」


「冗談はこのくらいにして、貴方がヒナタさんね?

ジェシカからおもし・・・可愛い弟が出来たからドレ・・・

ちょっと相談を、と文を貰ったの。

手紙のやり取りだけでは事情が分からないでしょ?

だから昨日のうちにあれこれと用事を済ませて

こうして朝早くから出かけて来たの。

という事で私も暫くお邪魔する事にしたからよろしくね」


妹と同様、有無を言わさぬ笑顔でジェフさんを見やった。

ジェフさんは度重なる出来事にすっか気力を失ったらしく

これ以上関わる事を放棄した様だ。

「勝手にしてください。」とだけ言って私に向き直った。


「ヒナタ、この二人に任せるのは心配しかないが

私は仕事に行かなければならない。もしもの時は・・・」

ジェフさんは良い考えが浮かばないのか暫く黙ってしまったが

少ししてから私だけに聞こえるように耳打ちした。


『もしもの時は隠蔽魔法で隠れるように』

それしか思い浮かばなかったのだろう。

まあそんな必要が無いように祈るしかない。


正面のお二人は内緒話を怪訝な表情で見ていたけれど

ジェフさんが朝食を食べ終えて立ち上がったのを見て

「大丈夫よ。心配しなくてもちゃんとヒナタの面倒は見ておくわ」

とアンナさんが言葉を掛けた。ジェフさんは諦め顔で

「頼みましたよ。」

とだけ言って出仕していった。


朝食を終え部屋で一息入れた頃メイドさんが

「お嬢様方がお呼びです。」と迎えに来たのでついて行く。


アンナさんの衣裳部屋に案内されると二人が何やら相談しながら待っていた。

ニッコリ笑顔で迎えられたが蛇に睨まれたカエルのような気分だ。


ジェシカさんが「お姉さまはどのドレスが似合うと思いますか?」

と尋ねた。

「スレンダーでは有るけど顔が幼いから大人びた物は駄目ね。

かといって私の物だとレースを使った物とかフリルの多い物はあまりないし・・・

そうだわ!ジェフェルが着ていた物がぴったりね。」


「お姉さま、ジェフェルに着せた物は私達が嫁いだ後

全部処分されてしまいましたわ」


きっとかなぐり捨てたに違いない。


「ふふっ、そんな勿体ない事させると思って。

全てでは無いけれど丁度最後に仕立てた数点は

このクローゼットの奥に隠しておいたわ」

そう言って衣裳部屋の奥へと手招きをする。

そこには私が滞在している部屋に見合った衣装が数点掛けられていた。


「ジェフェルが12歳の頃の物だけどサイズは丁度よさそうね。

そうねえ、今日はこれに着替えて貰うとして残りの衣裳は

ヒナタのお部屋に運んで頂戴。」


アンナさんの指示で一人のメイドさんが他のメイドさんを呼びに行った様だ。

残ったメイドさんに

「これとこれ、それとあの箱も一緒にヒナタの部屋まで運んで頂戴。」

と指示をする。

「畏まりました。」とメイドさんが指定された物を持って移動する。


私の?部屋へ戻るといつも着替えを手伝ってくれるメイドさんが二人

既に扉の前に控えていた。



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