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スエット姿の召喚者  作者: こんぺき
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「そういえばジェフさんは国ではどんな仕事をしているの?」


「私は王宮内で主に外交についてのあれこれだな。

今回のように国同士の交流の場に顔を出したり、

スタニア王国を訪れる使節団を迎える準備や話し合い。

国家間の取引等の交渉の補佐など色々だな。

ヒナタは何をしていたんだ?」


「僕はまだ学生だよ。でも家から離れた学校だったから下宿して一人暮らし」

ついうっかり本当の事を言ってしまった。


「”下宿”というの寄宿舎のようなものか?」

「ちょっと違うかな。学校とは関係なく個人で契約して部屋を借りるだけだから、

ご飯の支度、掃除、洗濯なんか全部自分でするんだよ」


「そうかまだ14歳だというのに一人で大変なんだな」

「・・・そ、そうでもないよ。僕の国には

コンビニとかファストフード店ていう便利な店もあるし」

不味い、14歳で一人暮らしは流石に無いかな。


「コンビニ...ファストフード店...理解できない言葉だな」


「だよね。この世界の様子で説明するのは時間がかかりそう。

簡単に言うと料理したものを持ち帰れるように容器に入れて売ってるお店だよ」

「それは屋台の様なものか?」

「屋台より売っている物の種類が多くて、日用品から本や飲み物、お酒なんかも売ってる。」


「まあ、異世界というのは此処とはずいぶん色々と違うのだろうな。

しかしこちらの世界では14歳で親元を離れて働いている者も多いから

14歳で学生のヒナタは優秀なのだろうな」


やはり異世界と日本では違うのか、と思ったがあちらの世界でも

国によっては14歳より幼くても働かなければ食べていけない人たちは沢山いる。

きっと自分は恵まれているんだろうな。


「優秀ではないけど・・・」

説明するのが難しくなってきたので他の事に話を振る事にする。


「それよりジェフさんは兄弟はいるの?」

何気なしに口から出たが途中でしまったと気付いた。


「・・・ああ、姉が二人いる。」

「そ、そうなんだ。ぼ、僕は兄が二人いるけど、

こっちに来て会えないからジェフさんが代わりになってくれたら嬉しいな」

「そうか?では私も弟が出来たと思う事にしよう。

道中も兄弟で通した方が何かと都合良さそうだ」


「でも身分証見せたら他人てわかっちゃうよ」

「宿や街を歩く時にいちいち関係を説明するのが面倒だから

兄弟設定にするだけさ。

入出国や大きな街に入る以外は提示の必要は無いから問題ない。」


「じゃあ今からジェフさん改め、”兄さん”で」

「なんかくすぐったいが新鮮な感じで悪くない。」

「兄さん、そろそろお腹が空いてきちゃった。」

「最初の言葉にしては現実的過ぎて気分が急降下だな」

「ごめんなさい」


景色の良さそうな街道沿いの空き地に腰掛ける。

今日は迎賓館で作って貰ったという弁当だ。

最初に食べた時のように紙に包んである。


二人並んでひざの上で包みを開けて食べ始めた。


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